今年になって仕事で通うようになった山梨県は下部温泉郷。
ここに来ると必ず「かくし最中」なる文字を目にします。 [かくし最中] 下部温泉は信玄の隠し湯として(武田信玄が川中島の戦いにおいて、上杉謙信から受けた刀傷を癒しに訪れたと言い伝えられている)、昔から湯治に利用されてきた。ゆえに、このような名前がつけられた(のだろう)。 さて、この「かくし最中」。初めて見て以来ずっと気になっていたことがありました。それは、この「かくし」の正体。いくら歴史的背景から名付けられたとは言え、「かくし」と銘打った以上、何も入っていないってことはないでしょうから。 以後、「あの最中の中(なんだかややこしい)には一体何が隠されているのだろう」と頭を悩ますことに(大げさ)。 だったら買って調べればいいじゃん。 まぁ確かにその通りなのですが...買うほどでもないかなぁと思いまして。 で結局、謎は放置されたままになったのでした。 ...と思っていたら。 先日、下部温泉街に泊まった際、宿の部屋にてこのお菓子にご対面。 かくして、最中に隠されし秘密は明らかにされたのでした。 いやしかし...まさか、こんな秘密が隠されていたとは... さて、その中身とは一体? 隠されているものは、山梨の特産物、もしくは、信玄に縁のあるものであることは先ず間違いないだろう。だとすると思いつくのは、桃、ブドウ、柿、ワイン、米、ほうとう、馬...と、食べる前にもう一度考えを巡らせる。のち、包み紙を開ける。 個別包装の場合、概ね包み紙の裏に原材料が書かれている。 ゆえに、包み紙には目を向けず中身の最中だけに集中する。 見た目は至って普通。では一口とパクリ頬張る。すると... う〜ん、中身は白餡と、これまた至って普通の最中だ。 あれま、もしや「かくし」は名前だけってオチ? と拍子抜けしながら二口目を頬張ったその時、口内に違和感が広がる。 ん?この食感、この風味はまさか... 最中に包み隠されていたものは、なんと「干しぶどう」でした。 まぁ予想通り山梨の特産品だったわけですが、まさか「ぶどう」でくるとは。 水菓子は使わんだろうと思っていたので、ちと意表をつかれました。 そっか〜、ドライフルーツという手があったか〜。 いやしかし、この干しぶどう。 これがまた、何とも絶妙な量(少ない)でして。 なかなか凝った「かくし」の演出だぁと感心した次第です(多分違うと思うけど)。 ・・・ 以上「かくし」の正体は「ぶどう」ということで一件落着。 かと思いきや。この最中。もう一つの「かくし」がありました。 さて、その「かくし」とは一体? なんと「かくし」の正体である「ぶどう」には、信玄にちなんで?「武道」の意味がかけられていたのです。いやぁ日本掛詞研究会会長の私もビックリのこの二段オチ。お湯といい、埋蔵金といい、さすがは「かくし」の国ですね。参りました。 というわけで、今回の川中島ならぬ皮中島の戦い(なにそれ?)は私の負け。
by taka-sare
| 2008-05-18 03:58
| 出先・旅先での一コマ
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