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[目黒の秋刀魚、横浜の・・・]

まだ半袖を着ていた頃、知人から一通のメールが届きました。内容は「10/30は何があろうと予定を空けておいて下さい」といった感じの非常に曖昧なものでした。送り主は、私が社会に出たての頃からお世話になっている方。とあれば空けないわけにはいきません。ということで、万難を排し(本当に仕事を休みました)その日がやってくるのを待った次第です。

・・・

10/30、昼過ぎ、指定された地、横浜にて合流。自然な流れで「昼飯は中華街で食べますか?」とのお誘いが。知人は横浜界隈を庭にする御方。とあれば地元の人間だからこそ知るいい店を当然知っているに違いありません。うーん、お任せしちゃおうかな。と思った瞬間、ふと「横浜と言えば!」と一度行ってみたかった店が思い浮かびました。そこで「○○という店に行ってみたいんですが、どうでしょう?」と提案してみると...知人は「行きたいところに行きましょう」と快諾。幾つか店をピックアップしてくれていたみたいなのに...うぅ、感謝。

ブルースな通りに入り、怪しげな客引きの店を横目に、ゆずがメジャーになる前にライブをしていたデパート前を横切り、元カレー博物館を横切り、ヘビの標本やらなんやらが売られているお店を横切り、少し行ったその先にその店はありました(知人が一つ一つ、街の歴史をレクチャーしてくれて楽しかった)。


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横浜のご当地麺と言えば「サンマー麺」。サンマー麺と言えば...そう「玉泉亭」です。サンマー麺の元祖は諸説ありますが、一説では、戦後当店の先代が考案し「生碼麺」と命名したのが始まりなんだとか(野菜「生」と具「碼」を載せた麺という意味から付けられたと云われる)。わたくし、サンマー麺が結構好きなものでして。なので一度訪れてみたかったんです(駅の近くに支店があるのですが、やはり最初は本店かなと)。

あ、そうそう。
秋だから秋刀魚を連想して...というガッカリなオチではないので。悪しからず。

店は昔良く見た古き町の食堂って感じでいい感じ。近くの中華街は人だかりなんでしょうが、こちらはブルースの街。15:00という中途半端な時間も手伝ってか、お客は我々ともう一客のみ。こういう感じ、凄い好き。上に乗るあんかけ部分は優しくホッとする風味。昨今のラーメンのようなやり過ぎ感が無く、毎日食べても飽きない感じ。長く愛されてきたのが分かる気がするなぁ。麺は昔ながらの細くやや縮れている中華麺。硬さは、あんかけの海を越させようとすると切れそうてギリギリ切れないという具合。決して旨いという麺ではないけれど、これはこれでアリなんじゃないかな。とにかく安いのがいいね。炒飯もなかなか。


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もう一つの看板メニューらしい、手づくり焼売も食べて見る。




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折角なので?ビールも飲んでみる(この日は夏日でした)。

横浜は今年、開港150周年を迎え、それに伴い開国博Y150なるイベントを大々的に催しました。
知人の話によれば、パッとしなかったとのことですが...

はからずも、そんな区切りの年に、昔からある歴史ある街、店に来られたなんて...と、ビールを呑みながら何だか感慨深い思いに耽った夕刻前のひと時でした。



・・・

で、知人が呼び出した目的はなんだったの?
はい、この後、真の目的が。。。(待て、次号)


* 開国博Y-150 *

1859年(安政6年)の開国・開港から150周年を迎える、2009年。横浜は未来への「出航」をテーマに、その歴史や魅力が満載の博覧会「開国博Y150」を開催します。みなとみらい地区を中心としたメイン会場「ベイサイドエリア」、食やファッションなどの人気スポットが立ち並ぶ横浜駅周辺から山下・山手地区の「マザーポートエリア」、自然豊かなズーラシア近隣に広がる「ヒルサイドエリア」。「海」「街」「自然」が生きるこの3つのエリアから、未来を輝かせる夢の種をまくために。今、「開国博Y150」という名の船があなたを乗せて「出航」します(ベイサイドエリア及び昼再度エリアは9/27終了)。
by taka-sare | 2009-11-13 00:00 | 音楽・芸能・芸術
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