道路標識に求められるもの。それは、見た瞬間に理解出来るようなクールかつ的確な指示である。しかしそれに当てはまらない標識が存在する。例えば...昨日、出張先にて出会したこの標識。そう、誰もが一度は目にしているであろう「歩行者専用道路」を示す道路標識である。
幼き頃、私はこの標識を見る度、えも言われぬ違和感(不安感)を覚えていた。左腕のクネクネ具合もあるだろう。だが本質はそこではない。それはこの絵に「誘拐」を感じていたからに他ならない(事実、友人達も共通の認識をしていた)。今回、久しぶりにじっくり見てみたが、受けた印象は子供の頃に感じたそれと大して変わる事は無かった。 要は、この標識は行間が多過ぎなんですね。だから、見る者に必要以上にイメージを想起させてしまうわけです。言い換えれば、この標識(絵)は完全に記号化されていないってこと。もっとはっきり言えば、標識としては失格というわけですな。 しかしなんでまた、こんなにもストーリーを感じさせる絵を採用したのだろう。怪訝に思った私はちょいと調べてみました。するとこんな事実が明らかになりました。 ・・・ 今から数十年前のこと、あるカメラマンが近所の公園で遊んでいる子供たちの姿をカメラに収めていた。そんな中、父親と女の子が手をつないで歩いている姿に目が留まった。そこで彼は、その仲むつまじい親子の様子をカメラに収めた。 ちょうどその頃、政府が新たに歩行者専用道路の標識を制定しようと、そのデザインを広く一般に募集していた。そのことを知った彼は、公園で撮影したあの親子の写真を、デザイン原案として応募したのである。すると、これが見事採用になり、図案化されて現在の歩行者専用道路の標識に描かれた親子のイラストになったのだ。 ところが、それから数ヶ月後、自宅で新聞を読んでいたカメラマンは、何気なく社会面をめくった時、思わず息を飲んだ。その記事は「幼女誘拐殺人・容疑者捕まる」というもので、容疑者として公園で会ったあの父親と思った男の写真が載っていたのである。そして、その被害者は、あの時の公園で見た女の子だったのだ…。 つまり、あの「歩行者専用道路標識」は、誘拐犯が少女を連れ去ろうとする、まさにその瞬間が描かれたものだったのである。 ・・・ なんとまぁ、そんな裏話があったとは。。。 ...って、んなわけあるはずないやん!! 誰が考えたか知らんけど、よく考えるよね(笑) そういえば、小学生の頃とか、この手の話っていっぱいあったよなぁ。 いやしかし、こんな話が実しやかに広まっていたとはね。。。 知らなかったなぁ(知ってた?)。 ・・・ ちなみに、この標識にまつわる話は以下の通りです(これはホント)。 標識のデザインは国際的な統一規格である国際連合道路標識に基づいたものであり、起源はドイツである。ドイツでは、男性と子供ではなく女性と子供というデザインになっている。これは、1970年ごろ、西ドイツのグスタフ・ハイネマン大統領が「歩行者専用道路標識は誘拐犯を連想させる」と国内で当時使用されていたデザインに関して問題視する発言したことを受けて、デザインが変更されたためである。 やはり、子供の頃に抱いた印象は間違っていなかった模様。まぁ今見ても、子供が後ずさりしているように見えるもんなぁ。ちなみに、大人の絵の方にドイツ兵の匂いを感じていたのだけど(ヘルメットと軍服を着用しているように見える)、まんざら外れてはいなかったみたい(!?)。 * おまけ * 標識のホニャララな部分。きっと落書きされたんだろうね。 で、上に白いシールだかなんだかと貼ったんだろうけど。。。 これはこれでどうかと。。。(苦笑)
by taka-sare
| 2009-10-21 19:47
| 雑感
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