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[暑い日の熱い音楽]

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竹製のガムランことジェゴグ


写真は
スアール・アグン 日本公演
2004 in サントリーホール








立秋…
とはとても思えないほど暑い日が続いています。

こんな暑い日には、暑い国の音楽を聞くに限る!
ということで、昨夜はバリ島の芸能・ジェゴグを堪能しに
錦糸町にある<すみだトリフォニーホール>に行ってまいりました。

・・・

「ジェゴグ」とは、バリ島ヌガラ群サンカルアグン村にのみ伝わる
竹製のガムランである。

巨大にして複雑精妙なこの楽器によって奏でられる4つの音階は
それぞれ「方位」と「色」を持ち、それぞれの神が宿るとされる。

大地から沸き立ちうねる重低音、甘えるように舞い誘う高音。
4つの音階は激しく絡み合い
やがてひとつの音階となって調和へと導かれる。

「ジェゴグ」の音は、波動となってその場のすべての魂と響きあい
土地の「タクスウ」(パワー)と一体となって
神秘的な「うねり」をもたらす。

それは、神々の棲む島バリ島が生んだ
最も華麗にして最も美しい「響き」である。

(竹音 ジェゴグ Bamboo Xylophone Ensemble”JEGOG”from Bali より引用)


ジェゴグ今昔物語

第二次世界大戦前までインドネシアを植民地としていたオランダは
竹の楽器を武器に改造し、それを反乱に使用される事を恐れた為
バリの民にジェゴグを禁じました。

その為、一時期、幻となったジェゴグでしたが
1970代、スアール・アグンの芸術監督である
イ・クトウッ・スウェントラ氏の尽力により復興しました。

日本でジェゴグの名を耳にするようになったのは
映画「AKIRA」の中で、ジェゴグを使った音楽(作曲・演奏:芸能山城組)が
使用されてからでしょうか。

最近は、バリ島人気も手伝って認知度は高まっているようです。
確かに、会場は老若男女で溢れかえっていました。


凄い、格好いい、気持ちいい

子供のような形容と思われるかもしれませんが
私の知る限り、ジェゴグを体験した人の多くは上記の言葉を口にします。
心から感動した時は、案外言葉はシンプルになるものです。

私は今年で5回目の体験となりましたが、未だ感動が褪せることはありません。

まだ経験していないという方は、是非一度体験してみて下さい。
凄い、格好いい、ちょーきもちいい。
きっと、こう口にしてしまうと思いますよ。


今回のテーマは<大地の叫び>

芸術監督のスウェントラ氏はパンフレット内でこう語っています。

「この数年間、地球上で様々な悲劇、災難が止まることなく続いています。
これは、大地、自然と人類のバランスが歪んできている証です。
(中略)
私達は破壊をむかえる前に、今一度、天地と人類のバランスを取り戻す事を共に学ぶ時が来たのではないでしょうか。」

・・・

スウェントラ氏の、そして芸術団全員の思いは
音のうねりとなって会場を包み込み
聴衆の心の深い部分にまで響き渡ったことでしょう。

今年は、その高い音楽性にただ感動するのではなく
色々な事を考えさせられる公演となりました。

Sing Ken Kenと言える日が来る事を祈ります。

※ Sing Ken Ken:シンケンケン(バリ語、ノープロブレムの意)
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by taka-sare | 2005-08-08 23:58 | 音楽・芸能・芸術 | Comments(4)