<   2005年 08月 ( 12 )   > この月の画像一覧

[夏の終わりに]

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先日の夜、我が家に一匹のバッタが迷い込んできました。

逃がしてあげようと思い捕獲を試みたものの、敢え無く失敗。
バッタは家の中を飛び回った後、そのままどこかに姿をくらましてしまいました。

・・・

翌朝、ふと部屋の片隅に目をやると
パンフレットの上でバッタが息絶えていました。


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黒色に緑がとても印象的だったので
思わず撮影してしまいました

もちろん、手は加えていません






自ら、この場を選んだ訳ではないでしょうが
この場で一生を終えたバッタの為に
今日は、キースジャレットの音楽を流し続けようと思います。


※ KEITH JARRETT

現代のジャズ界をリードするピアニストの一人。
Solo Piano 2002は、キースジャレットにとって来日通算150回の公演となった。
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by taka-sare | 2005-08-27 23:18 | 雑感 | Comments(0)

[処暑になると思い出すこと]

昨夜、岡山より帰ってきました。

飛行機は台風を避ける為、岡山空港を飛び立った後、日本海ルートを飛行。
新潟上空まで飛行した後、茨城方面へ進路を変え
羽田空港へと向かいました。

・・・

昨年、岡山県は台風の被害に遭いました。
特に瀬戸内海に面した地域の被害は甚大でした。

今回、私は岡山県の北部にいましたが、県北部も例外ではありません。

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一年が経った今も、山のあちらこちらで倒木が見られ
その様子を見るだけでも、被害の大きさが容易に想像出来ます。

・・・

現地のニュースで
倒木の除去作業がほとんど進んでいない...という現状を報じていました。

今回、台風は中国地方を襲わなかったので、土砂災害の心配はありませんでしたが
もし、この先直撃するようなことがあれば、間違いなく大変なことになるでしょう。

予算の問題、林業の衰退等、諸々の問題が作業を滞らせているのは分かります。
しかし、この状況を目の当たりにすると、何とかならないのだろうかと思ってしまいます。

人命に関わることなのです。
本当にどうにもならないことなのでしょうか。

岡山では頭の痛い問題のようです。

・・・

これは、昨年の今頃、同じ土地を訪れた際の話です。
私は、通りがかりの郵便局員に声をかけられました。

その日は台風が通り過ぎた翌日だったので
私は挨拶をした後、「昨日は大丈夫でしたか?」と伺いました。
すると、郵便局員は私の問いに対しこのように答えました。

北陸や信越地方の事を思うと胸が痛むよねぇ。
ここはまだ被害が少なかったから...

私はこの言葉を聞いて、ハッとしました。

人は通常、自身が大変な時は自分のことを語り出すものです。
しかし、この方は違いました。
なんと、自分以外のことを心配していたのです。

きっと、物事を俯瞰して見ることが出来る方なのでしょう。
そして、何よりも心の優しい方なのでしょう。

逆の立場だったら、私はどう答えただろう...


以降、台風が発生する度に思います。

この方のような
他人の痛みを自分の痛みの如く感じられるような人間でありたい...と。


* 処暑 *

暑さが収まる時期。
朝夕は心地よい涼風が吹く頃。
そして、台風のシーズン。
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by taka-sare | 2005-08-26 17:01 | 雑感 | Comments(0)

[鮎を食べて思う]

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知人から頂いた鮎を食べました
容姿良し、風味良し

天然鮎(北海道の某河川)







鮎は広くアジアの東部(日本、北朝鮮、韓国、中国、台湾)
太平洋岸一帯の河川に生息しています。
中でも日本での生息域が最も広く
英語でも「Ayu」と言われる程、我が国特有の魚となっています。

夏の風物詩でもある「鮎」は、別名「年魚」と呼ばれます。
これは、鮎が誕生からわずか1年でその一生を終えてしまうことに由来します。

・・・

「おらが川の鮎が一番美味い」

鮎釣りが盛んな土地に行くと、必ずと言っていいほど耳にする言葉です。

鮎はその性質上、河川に生える苔類を食し成長する為
河川環境そのものが鮎の味となって現れます。
これは、ワインで言うところのテロワールと同じで
鮎もその河川ごとに味が異ります。

確かに、環境の良い河川の鮎は香りが高く、身も締まって舌触りも繊細です。

今回食べた鮎は、精粋という言葉そのものの風味でした。
この鮎たちが泳いでいた川は、さぞかし素敵な環境にあるのでしょう。

・・・

しかし...
今、日本の河川は、見るに堪えない姿となっています。
それは、清流と呼ばれる河川とて例外ではありません。

このまま放っておけば、近い将来
「昔は、おらが川の鮎が一番美味かった」という言葉を
各地で耳にすることになるかもしれません。

・・・

鮎は瓜のような爽やかな香りがすることから
「香魚」という字が当てられています。

それは、清流に棲む天然の鮎にしか持ち得ない香りです。

鮎から香りがなくなる時。
それは、日本から清流が消えてなくなる時といえるかもしれません。

鮎から香りが消え失せないことを祈ります。


* テロワール *

郷土、産地を表すフランス語。
ワインの世界では主に、味わいに影響を与える土壌、地形、気候など
ブドウ畑のおかれている環境を表す言葉として使われる。
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by taka-sare | 2005-08-21 22:40 | 飲む・食べる・呑む | Comments(0)

[本日は、お米を楽しむ日]

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炊飯専用の土鍋

伊賀焼織部釜六寸
(土楽窯・福森武雅)





土鍋を使った米炊きにはまっています。

毎日とはいきませんが
少なくとも、週に一度は土鍋で米を炊いています。

土鍋(鉄鍋)炊きは

難しいのでは?
面倒なのでは?

と思われがちですが、実際はそうでもありません。

確かに、ちょっとした火加減は必要ですが
たった1〜2度の調整で済みますので、大した手間にはなりません。
(私は1度だけしかしません)

IHジャーで炊いたものに比べ、明らかに美味しくなります。
多層鍋でも美味しく炊けますが
土鍋で炊いた方がさらに美味しく炊けるような気がします。

欠点はただ一つ。
美味しくて米を食べ過ぎてしまう点です。

ちなみに...
この日のおかずは、角煮でしたが
汁だけで茶碗1杯分食べてしまいました。

・・・

分かっていたつもりでしたが
正直言って、これ程まで違いが出るとは思っていませんでした。

毎回、結構アバウトに炊いていますが
今まで失敗した事はありません。

お米好きの方で二の足を踏んでいる方。
鍋で炊くことをオススメします!


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美味いご飯には欠かせない
もう一つのアイテム

さわらの江戸櫃六寸
(木屋)




しかし、これは先人が当たり前のように行ってきたことなのですよね。

う〜ん。
現代人は、利便性を追い求める余り
多くのものを失っているような気がしてなりません。
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by taka-sare | 2005-08-17 23:58 | 飲む・食べる・呑む | Comments(4)

[インカのめざめでいいんか?]

本日、知人からジャガイモ(北海道)が送られてきました。
新聞紙に包まれているだけで、どういった品種か分かりません。

この送り主は食にこだわりを持つ方です。
これはただのジャガイモではないなと思った私は
お礼がてら尋ねてみました。

すると、返ってきた答えは驚くべきものでした。
なんと目の前にあるジャガイモは
「幻のジャガイモ」と呼ばれている「インカのめざめ」だったのです。

「インカのめざめ」というのは品種名です。

原産地は南米のアンデス地方で
日本でも栽培できるように品種改良されたのが
この幻のジャガイモ「インカのめざめ」なのです。
     
この「インカのめざめ」は、育てるのが非常に難しいそうで
それ故、市場にはほとんど流通していない(作る人が少ない)のだそうです。

・・・

「インカのめざめ」は高級ジャガイモとして北海道でも珍重されています。
これは大層なものを頂いてしまったなぁ...
そう思っていた矢先、改めて送り主から連絡がありました。

「もしかしたら、八百屋が間違って違う種類のジャガイモを送ったかも知れない」
「あとで八百屋の主人に確認してみるから、食べて写真を撮っておいて」

えっ?
ということは、幻のジャガイモは本当に幻に終わるのかもしれないってこと?

一度も食べた事がないので、私にはこれが本物かどうかは分かりません。
とりあえず、言われた通り食べてみる事にしました。


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断面は濃い橙黄色

素材を楽しむ時はシンプルに...
先ずは茹でて食べてみることに






一般的に、「インカのめざめ」は
<栗とサツマイモをあわせたような甘さと食感>
と称されます。

果たして、このジャガイモはどうでしょうか。

先ずはそのまま一口。

ほくほくしながらも、しっとりとした食感です。
確かに、やさしい甘さが感じられます。
煮くずれしにくいので、スープにも良さそうです。

「インカのめざめ」は、顕著な甘さから
お菓子の材料としても利用されているのだそうですが
今回はそこまでの甘さは感じませんでした。  

「越冬させたモノが一番美味しい」という生産者の話を聞いた事がありますので
もしかすると、食べた時期が関係しているのかもしれません。
機会があれば、越冬したジャガイモを食べて比べてみたいと思います。

 
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最後はお約束のじゃがバター

これはいい具合
甘さも引き立ちます







まだ沢山あるので、あれこれ調理してみたいと思います。

素揚げが最高という話を聞いた事があるので
先ずはそれから試してみようかな。

ちなみに...
結局、これが「インカのめざめ」かどうかは分かりませんでした。
答えは、送り主からの返事待ちということで。
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by taka-sare | 2005-08-16 23:34 | 飲む・食べる・呑む | Comments(0)

[小さい秋...見つけた?]

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立秋も過ぎたことだし、秋の気配でも探してみようかな...

ふとそう思い立ち、辺りを散歩することにしました。
しかしこの暑さが示すように、今は夏の真っ直中です。
そう簡単に見つかるものではありませんでした。

・・・

少し休憩を...と思い足を止めると
赤とんぼが一匹、私の側をすっと横切り
近くの稲に止まりました。

ナツアカネ...です。 (多分)

日本には「赤とんぼ」と呼ばれるトンボが何種類か生息していますので
素人の私には、これが何トンボかは分かりません。
でも、アキアカネではなさそうです。

・・・

私は、このトンボにアキアカネの姿を重ね
来る秋に思いを馳せました。

青々とした稲穂が金色に染まり、こうべを垂れ始める頃
小さい秋は群れとなって、この地に訪れることでしょう。
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by taka-sare | 2005-08-13 21:38 | 自然・季節に触れて | Comments(0)

[セ・ミゼラブル!?]

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カナカナカナ・・・

夏の曇り空の下、ヒグラシの声に耳を傾けていると
突如、近くの草むらに一匹のセミが落ちてきました。

ヒグラシです。

・・・

このセミは、夕方の日暮れ時に鳴くことから
「日を暮れさせるもの」として、この名が付いたと言われています。

ヒグラシの声は聞く者にどこか物悲しさを感じさせます。

かの清少納言も、古典・枕草子の中で
趣のある虫として、ヒグラシの名をあげていますので
この感覚は、日本人共通のものなのかもしれません。


そこで一句。

静けさや、胸にしみいる、セミの声...

・・・

この私の一句がお気に召さなかったのでしょうか。
当のヒグラシは突如羽ばたきだし
私の足元から飛び去っていったのでした。

ああ、無情...


* おまけ *

「静けさや、岩にしみ入る、蝉の声」
この句の舞台となったのは、山形県にある立石寺ですが
ここで芭蕉が耳にしたのは、ニイニイゼミの声なんだとか。
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by taka-sare | 2005-08-11 23:42 | 自然・季節に触れて | Comments(2)

[黙祷]

今日長崎は、60回目の「原爆の日」をむかえた。

・・・

幼少期、私は関西に住んでいた。
夏、巷は必ず原爆の日(広島・長崎)の話題で一杯になっていた。
夏休みに、映画<はだしのゲン>を見るのはごく普通のことだった。
映画をみて、子供心に胸を痛めた。
映画を見たその日の夜、自ら原爆投下の真っ直中にいる夢を見た。
目が覚めた後も、恐怖で体の震えが止まらなかった。

その後、私は関東で生活をするようになった。
原爆の日に、それらの事があまり話題にあがらない事にとても違和感を感じた。

日本で起こった事なのに...
両親〜祖父母の世代に起こった事なのに...

関東から離れた土地で起こったことだから?
もう昔の事だから?

何だか悲しくなった。

その後、高校の修学旅行で広島を訪れた。
被爆体験者から当時の話を聞いた。
初めて原爆ドームを見学した。
胸が一杯になり、涙がこぼれ落ちそうになった。
日本人は、この史実を絶対に忘れてはならないと思った。

・・・

それから、随分と年月が経った。

今日は衆院解散の話題で一杯だった。

もう、単なる過去の出来事になってしまったのだろうか。
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by taka-sare | 2005-08-09 23:58 | 雑感 | Comments(0)

[暑い日の熱い音楽]

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竹製のガムランことジェゴグ


写真は
スアール・アグン 日本公演
2004 in サントリーホール








立秋…
とはとても思えないほど暑い日が続いています。

こんな暑い日には、暑い国の音楽を聞くに限る!
ということで、昨夜はバリ島の芸能・ジェゴグを堪能しに
錦糸町にある<すみだトリフォニーホール>に行ってまいりました。

・・・

「ジェゴグ」とは、バリ島ヌガラ群サンカルアグン村にのみ伝わる
竹製のガムランである。

巨大にして複雑精妙なこの楽器によって奏でられる4つの音階は
それぞれ「方位」と「色」を持ち、それぞれの神が宿るとされる。

大地から沸き立ちうねる重低音、甘えるように舞い誘う高音。
4つの音階は激しく絡み合い
やがてひとつの音階となって調和へと導かれる。

「ジェゴグ」の音は、波動となってその場のすべての魂と響きあい
土地の「タクスウ」(パワー)と一体となって
神秘的な「うねり」をもたらす。

それは、神々の棲む島バリ島が生んだ
最も華麗にして最も美しい「響き」である。

(竹音 ジェゴグ Bamboo Xylophone Ensemble”JEGOG”from Bali より引用)


ジェゴグ今昔物語

第二次世界大戦前までインドネシアを植民地としていたオランダは
竹の楽器を武器に改造し、それを反乱に使用される事を恐れた為
バリの民にジェゴグを禁じました。

その為、一時期、幻となったジェゴグでしたが
1970代、スアール・アグンの芸術監督である
イ・クトウッ・スウェントラ氏の尽力により復興しました。

日本でジェゴグの名を耳にするようになったのは
映画「AKIRA」の中で、ジェゴグを使った音楽(作曲・演奏:芸能山城組)が
使用されてからでしょうか。

最近は、バリ島人気も手伝って認知度は高まっているようです。
確かに、会場は老若男女で溢れかえっていました。


凄い、格好いい、気持ちいい

子供のような形容と思われるかもしれませんが
私の知る限り、ジェゴグを体験した人の多くは上記の言葉を口にします。
心から感動した時は、案外言葉はシンプルになるものです。

私は今年で5回目の体験となりましたが、未だ感動が褪せることはありません。

まだ経験していないという方は、是非一度体験してみて下さい。
凄い、格好いい、ちょーきもちいい。
きっと、こう口にしてしまうと思いますよ。


今回のテーマは<大地の叫び>

芸術監督のスウェントラ氏はパンフレット内でこう語っています。

「この数年間、地球上で様々な悲劇、災難が止まることなく続いています。
これは、大地、自然と人類のバランスが歪んできている証です。
(中略)
私達は破壊をむかえる前に、今一度、天地と人類のバランスを取り戻す事を共に学ぶ時が来たのではないでしょうか。」

・・・

スウェントラ氏の、そして芸術団全員の思いは
音のうねりとなって会場を包み込み
聴衆の心の深い部分にまで響き渡ったことでしょう。

今年は、その高い音楽性にただ感動するのではなく
色々な事を考えさせられる公演となりました。

Sing Ken Kenと言える日が来る事を祈ります。

※ Sing Ken Ken:シンケンケン(バリ語、ノープロブレムの意)
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by taka-sare | 2005-08-08 23:58 | 音楽・芸能・芸術 | Comments(4)

[達人の珈琲を飲んできました 後編]

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駐車場からお店に向かって歩くと...





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向かって右側に焙煎室
左側に入り口がありました

焙煎室には達人の姿が!








駐車場からお店の入り口へと歩を進めると
カラメルのような、甘く香ばしい香りが鼻腔をくすぐりました。
香りをたどっていくと、その先には焙煎室があり
真剣なまなざしで作業をする男性の姿がありました。

CAFÉ ROSSOのオーナー、門脇洋之さんです。

達人を目の前にし
本当にCAFÉ ROSSOに来たんだなぁと改めて実感した私は
期待を胸に店内へと歩を進めました。


記念すべき一歩

入り口の扉を開け店内に一歩足を踏み入れると
珈琲の芳醇な香りが、全身をふわっと包み込みました。

私は深呼吸をするように珈琲の香りを吸い込み
空いている席へ向かいました。

・・・

店内は天井が高く開放的。
天井近くの壁に大きなガラス窓が取り付けてある為
室内は優しい光に満ちあふれています。

珈琲の香りを楽しんでもらいたいという達人の思いから
店内は全て禁煙となっていましたが
オープンテラスが設けられている為
喫煙者も気兼ねなく珈琲を楽しむ事が出来ます。

とても心地よい空間です...


至福の一杯

CAFÉ ROSSOを訪れたら先ず初めに飲むのはエスプレッソ。
そう決めていた私は、さっとメニューに目を通すと
店員にエスプレッソのドッピオ(ダブル)を注文しました。

エスプレッソ(急速)の名の通り
注文して間もなく、カップがテーブルに運ばれました。
...と同時に、辺り一面に濃密な香りが広がりました。

今までに飲んだ、どのエスプレッソよりも豊かな香りです。

逸る気持ちを抑えつつ、そっと口に含むと
凝縮された味が一気に舌全体に広がりました。

特徴を一言で言うならば
心地よい酸味が、味全体に深みを与えている...
私はそんな印象を受けました。

・・・

水を飲み口内をリフレッシュした後
今度は、添えられた砂糖を入れて飲んでみることにしました。

砂糖を入れると、エスプレッソはまた別の表情を見せてくれました。
苦、酸、甘味が一体となった味は、上品で美味しいチョコレートを想起させます。
ストレートもいいですが、砂糖を入れて飲むのもまた格別です。

私は本来、甘い物はあまり得意ではないのですが
これはかなり気に入りました。


至高のデザインカプチーノ

やはり、名バリスタがいるお店に来たら
スチームドミルクで描かれる絵が見たくなるものです...
ということで、2杯目にカプチーノを注文しました。

デザインカプチーノは、美味しくて新鮮な豆を挽いて作るエスプレッソと
きめ細やかな泡のスチームドミルクが必要なのだとか。

しばらくして、ツリーの絵が精緻に描かれたカプチーノが運ばれてきました。

なるほど、この絵が全てを雄弁に物語っているのか...
そう思いながらカップを口に運ぶと
今度は、先程とは異なった風味が口内に広がりました。

珈琲がミルクの甘さを引き出しているのでしょうか...
砂糖をいれなくても甘さを感じます。

珈琲はミルクの甘味をひきたて
ミルクは珈琲の風味をひきたてる、といった具合に
互いに風味を引き出し、そして調和している印象を強く受けました。


達人たる所以

この2杯の珈琲は、私に多くの感動をもたらしました。
素人の私にも、達人の主張がしっかりと伝わってきます。

これ程の珈琲をつくる達人、門脇洋之さんとは一体どのような方なのでしょうか?

・・・

1杯目のエスプレッソを頼もうとしたときの事。

注文をしようと辺りを見渡したものの、生憎、店員は皆作業中。
仕方なく、メニューを眺めながら店員の手が空くのを待っていると
門脇さんが焙煎室から店内に戻ってきました。

彼は一瞬で察したのでしょう。
ちらりと目をやると、すかさず注文用紙を手にし、こちらに歩み寄ってきました。
そして注文を受けると、直ぐさま抽出作業に取りかかりました。

・・・

私は感心しました。
マシンを操る所作にではありません。
客に対する目配り・気配りに対してです。

お話をする機会がなかったので、実際はどのような方なのか分かりません。
しかし、私はこの姿に、達人・門脇洋之さんの人柄を
そして、達人たる所以を垣間見たような気がしました。

私は思いました。

達人の珈琲とは
技術が尽くされた珈琲であり
そして何よりも、心が凝縮された珈琲なのだと。
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by taka-sare | 2005-08-06 15:14 | 飲む・食べる・呑む | Comments(3)