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[FUKUOKA DAYS 〜再び〜]

あれからひと月も経たずして、再び福岡へ行ってきました。
ただ福岡と言っても、行き先は、あの繁華街からは程遠い地域です。
ゆえに、今回は最初から呑むことは考えていませんでした。

しかし・・・

諸事情により1日だけ中州周辺で泊まることに。出張の直前になって。その突然の事態に私は「えーそんなぁ...急に決められても...」と動揺を隠せませんでした。
だって...直前じゃ、店の予約がとれないかもしれないじゃないですか...(仕事に関する心配は一切無し)

いやしかし、よもや年内に前回残した宿題をこなせる機会に恵まれるとは。
これはもう、神様のお導きってヤツに間違いないな(間違いです)。
そう感じた(思い込んだ)私は、夜の街に繰り出すことを決意しました。
しかし。あくまで仕事なので、自分の時間はなかなか出来ないわけでして。福岡空港から宿へと向かう途中に仕事関係者と一緒に夕食をとったりと、なんだかんだしている内に時は流れ・・・結局、ホテルに到着したのは22:00頃となってしまいました。

翌朝は5:00にホテルを発たなければいけない。
風邪もひいている。
こじらせて仕事に支障が...なんてことは絶対にあってはならない。
そう、今回はあくまでも仕事なのだ。
そもそも、今からじゃあ何処も客でいっぱいだろう(土曜)。

そう思った私は、部屋で大人しくすることにしました...

しかし。突然生じたこの機会を逃すことはしたくはないよなぁ。でもなぁ、と考えが行ったり来たり。そこで私は「とある店」に電話。もし席が空いていれば「行く」、空いてなければ「諦める」というコイントスで決めることにしました。ちなみにその店は10席しかなく、予約がなければ入れない可能性大という店です。さて、その結果や如何に...

「はい、空いていますよ」

ありゃま。ならば仕方が無いと、独りこっそりと夜の街へと繰り出したのでした。
風邪で怠い身体に喝を入れながら(その割には足取りが軽かったような?)。
宿から歩くこと約20分。「きはる」を通り過ぎ、目的地に到着。



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そう。とある店とは、前回店先で涙した?あの「もつ焼き 塩田屋」さんです。正直、当日に予約がとれるとは思っていませんでした。ツイテいるなぁと思いながら早速扉を開けると...あれ?誰もいない。聞けば、いつもはそんなことは無いらしいのですが、どういうわけかこの時はエアポケットのように空いてしまったとのこと。というわけで、完全に貸し切り状態になってしまいました。うーん、こりゃあツイテいたのではなく「憑いていた」のかも。天神様じゃなくてホルモン神が。

・・・

夕食をガッツリ食べていたので、サラッと流す程度にすることに。

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さすがはもつ焼き屋。お通しは「ミミガー」でした。ポン酢だったか土佐酢だったか(失念)、ひと手間かけたタレが。胡椒と一味唐辛子(韓国唐辛子か?)がピリッときいて、ビールがすすむ。


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先ずはセンマイ刺しを。鮮度良し。


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次に頼んだ品は時間がかかるということだったので、ハラミ(豚)を焼いてもらう。この店の串は短めで、2口くらいで食べきれるようになっています。これは「出来るだけ熱いうちに食べてもらえるように」という思いからとのこと。腹が減っているときは少ないかもしれないけど、何処かで飲食いした後には最適な量だと思います。


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先に頼んだ「さお」が登場。しかしまぁレアな部位を出すもんです。え?どこの部位かですって?大人なら推して知るべし(笑)。スタッフに「福岡の人に豚ホルは受け入れられているのですか?」と聞くと「いや、まだまだ全然です(笑)」。確かに、後で来た地元客も「ホルモン大好きなんですが、豚は未体験で」と言いながら、確かめるように豚ホルを食べていました(笑)。


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名前失念。どこぞの部位のアブラが多い所。この頃、入店したお客2人が食べていたのを見て、つい注文してしまいました。だって横で「これいいですね」「アブラが旨い」とか言ってるんだもん(笑)。最初「一人前の量がもう無いので...」と言われたのですが、ホルモン好きと言っておいたせいか「もし残りの部分で宜しければ」と言って頂き。もちろん値段はその分安く致しますので、という素敵な配慮つき。「本当はもう少し脂が少ないので...これは参考までで」というコメントにこだわりを感じました。


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途中、隣の店「たらふくまんま」の大将が来店。その際、塩田屋にと持参した数の子を箸休めにと分けて頂きました。歯ごたえ良く優しい風味。


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スタッフに「これは食べておいてというモノがあれば」と聞いて出てきたのが、この「ブレイン」でした。ブレインはその名の通り豚の脳みそ。ホイル焼きした上にバジルソースが。もつ焼き屋というよりは欧州料理屋といった風体。女性に人気とのことですが、そうだろうなぁ。


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いい時間になっていたので、ラストにマルチョウ(牛)で〆ることに。旨し。

・・・

鮮度はどれも予想以上で素晴らしいものがありました。聞けば、実際に全国の卸業者、屠畜場を回り、処理の仕方を調べ納得した所から仕入れているのだそうで。さすが、牛、鶏王国の福岡で、あえて豚ホルを出すだけあって、そのこだわり、惚れ込み方は並ではありませんね。
味付けは、和食屋で修行したというだけあり全体的に上品。これなら、「豚ホルモンを九州の人にも知ってもらいたい」という店主の思いは伝わっていくだろうなぁと感じました。脂の残し方等、個人的に少し思うところはありましたが、風邪で味覚が今ひとつだったので、それはあくまでも参考まで。

値段設定は、豚ホルに馴染みのある関東の人間からすると高めに感じますが、遠くは群馬から取り寄せているということなので、まぁある程度は仕方が無いかなと。さり気なくひと手間かかっているので、いわゆるもつ焼き屋というよりは、小料理屋と捉えた方がいいかもしれません。

落ち着ける雰囲気の店だし、この先、どのように展開していくのか興味深いので、機会があればまた足を運んでみたいと思います。他のお客が頼んでいた「おまかせコース」がお得感があったので、今度はそれ狙いで。
by taka-sare | 2008-12-25 23:59 | 飲む・食べる・呑む
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