[隠されしものとは]

今年になって仕事で通うようになった山梨県は下部温泉郷。
ここに来ると必ず「かくし最中」なる文字を目にします。

e0011761_2174269.jpg[かくし最中]

下部温泉は信玄の隠し湯として(武田信玄が川中島の戦いにおいて、上杉謙信から受けた刀傷を癒しに訪れたと言い伝えられている)、昔から湯治に利用されてきた。ゆえに、このような名前がつけられた(のだろう)。


さて、この「かくし最中」。初めて見て以来ずっと気になっていたことがありました。それは、この「かくし」の正体。いくら歴史的背景から名付けられたとは言え、「かくし」と銘打った以上、何も入っていないってことはないでしょうから。
以後、「あの最中の中(なんだかややこしい)には一体何が隠されているのだろう」と頭を悩ますことに(大げさ)。

だったら買って調べればいいじゃん。
まぁ確かにその通りなのですが...買うほどでもないかなぁと思いまして。
で結局、謎は放置されたままになったのでした。

...と思っていたら。

先日、下部温泉街に泊まった際、宿の部屋にてこのお菓子にご対面。
かくして、最中に隠されし秘密は明らかにされたのでした。
いやしかし...まさか、こんな秘密が隠されていたとは...

さて、その中身とは一体?





隠されているものは、山梨の特産物、もしくは、信玄に縁のあるものであることは先ず間違いないだろう。だとすると思いつくのは、桃、ブドウ、柿、ワイン、米、ほうとう、馬...と、食べる前にもう一度考えを巡らせる。のち、包み紙を開ける。

個別包装の場合、概ね包み紙の裏に原材料が書かれている。
ゆえに、包み紙には目を向けず中身の最中だけに集中する。

見た目は至って普通。では一口とパクリ頬張る。すると...
う〜ん、中身は白餡と、これまた至って普通の最中だ。
あれま、もしや「かくし」は名前だけってオチ?
と拍子抜けしながら二口目を頬張ったその時、口内に違和感が広がる。
ん?この食感、この風味はまさか...

最中に包み隠されていたものは、なんと「干しぶどう」でした。
まぁ予想通り山梨の特産品だったわけですが、まさか「ぶどう」でくるとは。
水菓子は使わんだろうと思っていたので、ちと意表をつかれました。
そっか〜、ドライフルーツという手があったか〜。

いやしかし、この干しぶどう。
これがまた、何とも絶妙な量(少ない)でして。
なかなか凝った「かくし」の演出だぁと感心した次第です(多分違うと思うけど)。

・・・

以上「かくし」の正体は「ぶどう」ということで一件落着。

かと思いきや。この最中。もう一つの「かくし」がありました。
さて、その「かくし」とは一体?

なんと「かくし」の正体である「ぶどう」には、信玄にちなんで?「武道」の意味がかけられていたのです。いやぁ日本掛詞研究会会長の私もビックリのこの二段オチ。お湯といい、埋蔵金といい、さすがは「かくし」の国ですね。参りました。

というわけで、今回の川中島ならぬ皮中島の戦い(なにそれ?)は私の負け。
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by taka-sare | 2008-05-18 03:58 | 出先・旅先での一コマ | Comments(4)
Commented by タコ at 2008-05-18 12:40 x
う、続きを隠すか!
まさか“真相は隠させていただく”なんて非情なオチはないですよね。
Commented by taka-sare at 2008-05-18 14:08
■タコさん

>まさか“真相は隠させていただく”なんて非情なオチ
うーん、確かにそれは非情ですね(笑)

実はですね。これ、途中で投稿しちゃったんです。
オチを書く前に私自身がオチちゃいまして(苦笑)
ということで、答えは後ほど追記します。
Commented by まき子 at 2008-05-19 11:07 x
葡萄=ぶどう=武道・・・。

タカサレさんが落ちちゃった後の記事を読んだので、よーくわかりました(笑)。
でも、地元のみなさんは、いろいろ工夫して、名物お菓子を作ってるワケなんですね~~。
みやげ物って、何気に大事ですもんね。

こっちで何かお土産を買って帰ろうと、今から何が良いか見てるんですが、
やっぱし、日本人とアメリカ人とでは感覚が違い、難しいです(汗)。
Commented by taka-sare at 2008-05-19 21:47
■まき子さん
あとで知ったのですが、この最中を作っている和菓子屋さんは、創業70年余と歴史のあるお店でした。でも屋号は「ニュー梅月」(笑)

>こっちで何かお土産を買って帰ろうと、今から何が良いか見てるんですが

いや、そんな気を使って頂かなくても...
じゃー私は、ピーツコーヒーの珈琲豆で。
え?オヨビデナイデスカ??(苦笑)
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