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[癒しの東京巡り(後編)]

「N」をあとにし向かった先は鶏専門店「T」。
実は、私はこの店を訪れるのは今回が初めて。
ということで、ここから先はジモティー(死語)である友人に案内してもらう。

歩いて程なくして店に到着。
引き戸を開け店内を確認する友人。垣間みると大盛況の様子。
「んー、これはしばらく待つことになるかもなぁ」
そう覚悟したその時、中にいたおばちゃんが「何名様?2名?じゃあ中に入って!」。
おお!ついてるねーと、おばちゃんの指示した小上がりへと歩を進めると、このあと客が続々と訪れ直ぐさま待ちの状態に。いやーホントついてたなぁ。

あとから増築されたという店内は(元々は飲食スペースはなかった)噂通りのコンパクトスペース。なので、席まわりを贅沢(ルーズ)に使おうものなら女将さんから「そこの方、ちょっとつめてくださいね!」「はい、そこに座って!」「荷物はそこに置かないで下さいね!」とビシビシ指示(教育的指導)が飛びます。友人や「N」のスタッフから、それが「T」での見所と聞いていたので、遂に体験出来たぞと思わず嬉しくなる。スタイルこそ違えど「U」と一緒の対応。いやー痺れるなぁ。

注文は水先案内人の友人にまかせ、その間私はメニューをチェック。
すると友人は迷わず「ビールと鳥ポン酢。あと、から揚げ二つ、小さいので」。
友人が言うには「これが基本だから」。
ここに至るまでに結構飲み食いしてきたので、ちょっと多いかなぁと思うも、案内人がそう言うならば私はそれに従うのみ。さてどうなることやら...

・・・

先ずはビールとお通し(鳥皮の煮たやつだったかな?)でスタート。
「N」ではビールを飲まなかったので、気分がリフレッシュされる。
さぁ、食うぞー!!(と心の中で気合いを入れる)


[癒しの東京巡り(後編)]_e0011761_1671414.jpg[鳥ポン酢]
乾杯後、間もなくしてコヤツが登場。チョロっと盛られているんだろうなと高を括っていたら、この量でドーン。あーそうだ、ここは立石だった。と認識の甘さを痛感。

味は、唐辛子がきいていて結構辛い。
結果、ビールがすすむ。結果、腹が膨らむ。


から揚げは出来上がりまで時間がかかるので、そうこうしている内に腹がかなりパンパンに。果たしてオレは、このあと出てくる「から揚げ」とやらを食えるのか!?と不安になりつつ鳥ポンをつまんでいると、おばちゃんがポケットティッシュ大の半紙?の束を我々のもとに。で、しばらくして、遂に目的のものがテーブルにやってきました。それがこれ。


[癒しの東京巡り(後編)]_e0011761_1673045.jpg


はい、キターーーーー!!
話には何度も聞いてはいましたが...こいつはデカイ!
まさに「オオトリ」に相応しい一品!?

怯む私に「食べ方分かりますか?」とおばちゃん。
すかさず「お願いします」と友人。
するとおあばちゃんは、私の割り箸を手に取ると解体開始。割り箸はナイフとフォーク代わり。あれよあれよという間に鶏の半身が部位毎に。お見事。

その後は、ただひたすらに骨や肉にかぶりつき、貪り食うのみでした。
(食べる時に静かになるのは蟹だけではありません)
その様は「千と千尋の神隠し」で豚になってしまった千尋の両親に近かったかも。この時、豚になっていたら(既になっている?)...今頃は「U」の食材になっていたかもしれないなぁ(いや、肉質が悪くて使ってもらえなかったか)。

いやぁ〜、とにかく食った食った。で、くったくた。
うーん。もはや「癒し」ではなく「卑し」だなぁ、これは...(苦笑)

・・・

「T」を出たあと、腹をさすりながら今度は立石で有名な「水餃子」のお店へ。
「N」のスタッフにすすめられた「水餃子と老龍口(ラオロンコウ)」が気になってたものですから...。しかし、この状態で飲食いしても十分に堪能出来ないなと判断した私は、当初の予定通りここで癒しの東京巡りを終了とすることにしました。えらい!(えらくない)。

その後、妻に頼まれていた先ほどの「から揚げ」を購入し帰途に。

・・・

帰宅後、この日のことを話しながら、妻用のから揚げを、おばちゃんの手練のわざを真似て箸で解体。してみるも、細かいところが良く分からず、結局完成度80%くらいの所で断念してしまいました。うーむ、今度また行くことがあったら技を盗まねば。

ちなみに、友人曰く
「子供の頃、クリスマスのチキンといったら『T』のこれだった」
「立石にケンタッキーフライドチキンが無いのは『T』があるから」
なるほどねー。
by taka-sare | 2008-05-04 17:59 | 飲む・食べる・呑む
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