[足元を見つめ直す]

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[竹皮ぞうり(竹虎)]




先日、室内履き用にと、草履を購入しました。

草履の素材は竹の皮。
この、ビッシリかつキッチリと編まれた姿を見て下さい。
いい仕事してますよねぇ。これぞ職人の成せる業。お見事です。
鼻緒は天然藍で染められています。
ちなみに、使われている藍は徳島県は藍住町のものです。
(地名からも分かる通り、藍住町は藍生産の本場です)。

・・・

さて、何故草履の素材に竹皮が使われているのでしょうか。

1:再生能力が高い

竹は木と違い短期間で成長します。ということは?そう、原料の枯渇をあまり心配しなくても良いというわけです。コーヒーの世界でも竹を使ったペーパーフィルター(メリタ)がありますが、これも同様の考えであることは言うまでもありません(参考:メリタはドイツのメーカー)。

2:耐久性に優れている

竹の皮が丈夫なのは周知の通りです。藁や藺(い)に比べ圧倒的に摩耗に強いので長持ちします。また、摩耗によるクズが出にくいので、部屋を汚すことが(あまり)ありません。

3:抗菌性に優れている

先人は何故、おにぎりを竹皮で包んでいたのか。
つまり、そういうことです。

とまぁこんな感じでしょうか。
他にも色々あるようですが、とりあえずこの3点が竹皮を使う大きなメリットだと思います。

・・・

さて、では実際に履いてみましょうか。

e0011761_454375.jpgおー、ジーパンに藍色の鼻緒が合いますねぇ(と思いませんか?)。

私は普段から二股靴下を愛用している為、靴下を履いているからといって草履が履けないということはありません。なので冬でも利用可です。五本指靴下愛用者も然りですね。


とはいえ折角なので、素足で履いてみましょう。

ふぅむ、竹皮が足裏にあたる具合が何とも心地が良いです。
草履は「草を履く」と書きますが、まさにその事を実感します。
それにしても、靴下を履いていた時よりも暖かく感じるのは何故なのでしょう?

暫く歩いていると、足裏が刺激されたのか気持ちが良くなってきました。
所謂、健康サンダルの効果でしょうか。
鼻緒が親指と人差し指を刺激するのも手伝って、足が解れていく感があります。
これは、足がむくんだり疲労している時に履いたら良さそうですね。

うん、これは素足ではいた方が断然良い!です。

もっとも、まだ履いたばかりなので真価は分かりませんけれど。
でも、これはかなり良いと思います。

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欠点はないの?
はい、あります。

先ず一つめは、フローリングの種類によっては滑りやすいというところです。
滑りにくい板材、もしくは絨毯の部屋での使用が適しているかもしれません。
二つめは、初めのうちは草履の裏(竹の端)が剥がれる(折れる)というところです。但し、2〜3日も使えば、いい具合に擦れて問題はなくなるそうなので、欠点と言うほどのことではないかもしれません。ま、気になる方がいるかも知れないので念のため。

・・・

踏ん張るという言葉には「開いた足に力を入れ、身体をしっかりと踏み支える」という意味があります。
先人達はまさに「踏ん張る」事の出来る履き物を持っていたんだなぁ。
草履を履いていたら、ふとそんなことを思ってしまいました。

日本人は年々足の機能が衰えていると言われています。理由は色々とあるのでしょうが、やはり「指で地面を掴む」機会が減ったからではないかと思います。

研究者は「現代人は指先を使って歩かなくなった為、指の力が退化した。結果、身体の重心が後方に下がっている。故に、このままだと座った状態から(手を使わずに)立てなくなるだろう」と予測しています。

足は身体を支える礎です。
オシャレは足元からと言いますが...
健康も足元からなのかもしれません。
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by taka-sare | 2007-03-10 15:20 | 雑感 | Comments(0)
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