[二度あることは三度ある]

昨夜、ジョアンに会いに国際フォーラムへ行ってきました。
ジョアンとは言わずもがな「ジョアン・ジルベルト」です。

2004年の来日公演を最後に、母国ブラジルでも活動を休止していたというジョアン。
そのジョアンが、沈黙を破ってコンサートを行う...それも日本で。
一度は生で体験してみたいと思っていた私にとって、これは願ってもない出来事でした(過去2度の来日公演はいずれも行くことが出来なかったので)。

しかし…日程的に行けるかどうか分からなかったので、直前までチケットの手配は出来ませんでした。そうこうしている内に時は流れ...気が付くともう公演の初日(4日)を迎えていました。

ジョアンは今年で75歳。コンサートのサブタイトルに「最後の奇跡」とあるように、もしかするとこれが日本で会える最後のチャンスとなるかもしれません。
時代が違ったから...とか、住んでいる場所が違ったから...等で体験出来ないならともかく、この状況で体験しなかったら、後々絶対に後悔するだろうな。そう思ったら、いてもたってもいられなくなりました。
で...急遽、前日にチケットを予約した次第です。
(三度目の来日、それも平日ということもあってか、席は余っていました)

そして当日...

19:00開演。しかし、一向に始まる気配はありません。
やはり今回も、高齢の、もとい、恒例の”神様出勤”なのか!?
まぁ、齢75のジョアン老が地球の裏側から来てくれたんですからね。そりゃあいくらでも待ちますとも(時差ぼけだってあるでしょうしね〜)。でも、これであの伝説のコンサート(所用時間3時間45分)をされたら完璧に終電を逃すよなぁ。
やっぱり早く来てくれ〜。

19:40を過ぎた辺りでようやく場内アナウンスが。
「ただ今、ジョアン・ジルベルト氏がホテルを出られたとの連絡が入りました」
同時に会場内でドッと爆笑が沸き起こる。随分と待たされているのに皆笑顔。

他人の遅刻を許せるなんて...(時間に縛られている)日本人もまだまだ捨てたもんじゃないなぁ。いや待てよ...そんな日本人にすら愛されるジョアンが凄いのかな?まぁいずれにせよ、遅刻してこんなにホンワカさせる人間はそう多くはいないでしょう。もうこうなったら、この調子で日本人をスローな民族に改革してもらいたいものです。ジョアンなら可能です、きっと。

ちなみに...
前日の公演は、”意外にも”ほぼ定刻通りに開始したらしいです。遅刻前提で行動していた人はさぞかし驚いたことでしょうねぇ。もしかすると、これこそが「最後の奇跡」と呼ばれるかもしれませんね、後々(笑)

・・・

それから12.3分経ったところで「ただ今到着致しました」とアナウンス。今度は拍手喝采。なんなの?このコンサートは(笑)
結局、ジョアン老がステージに現れたのは20:00をちょっと過ぎた辺りでした。

散々焦らされたからか、会場は大拍手で歓迎。
しかし…ジョアンが椅子に座り静かにギターの弦を爪弾くや、会場は水を
打ったように静まりかえりました。

そよ風のように肌に触れるジョアンの歌声。
いつしか時間や空間という枠組みは消えてなくなりました。

歌うに連れ声に艶が増すジョアンを見て、私は「まるで真空管アンプのようだ」と思いました。そう、真空管の暖かさ、優しさです、これは。
真空管なら遅刻も納得です。だって、暖気の時間は必要ですから。
きっとジョアンは、開演時刻の19:00からスタートしていたのでしょう。
ただ、暖まるまでに今日は1時間が必要だったのです(なんてね)。

この後起こったことは...どう表現していいか分からないので割愛。

この日と前日の公演は、来年の3月にDVD(映像化は世界初)となるようなので、気になる方、お好きな方はどうぞそちらでご確認下さい。
(おそらく、映像作品はこれが最初で最後になると思います)

(つづく?)


* 追記 *
後日、ジョアンの希望でDVD化の企画は無くなりました。
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by taka-sare | 2006-11-10 23:59 | 音楽・芸能・芸術 | Comments(2)
Commented by soba-kiri at 2006-11-12 17:09
行ってきましたか!

なにか風圧のようなものをギターと声から感じますよね!
なにか変なものを持っていますよ。あのじいさんは!

(2歳の子供がいるって話は本当だろうか・・・)

Commented by taka-sare at 2006-11-12 20:10
>soba-kiriさん
行ってきました〜。遂に!

確かに。音楽を超越したものを感じました。
分析不能、理解不能です。
これについては続編で。
(2歳の・・・って、ホントに!?)
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