[芸術の秋@錦糸町]

4日の夕方、トリフォニーホールにて催された「アトリエ澤野コンサート2006」に行ってきました。

・・・

今年で5度目(だったかな?)になるという、澤野工房主催の当コンサート。
存在は知っていましたが、足を運んだのは今回が始めてです。

この日の出演アーティストは

・ジョバンニ・ミラバッシ&アンドレィ・ヤゴジンスキ・トリオ
・ウラジミール・シャフラノフ・トリオ

の2グループ。

ミラバッシとシャフラノフは、いずれも澤野工房レーベルの顔とも言えるピアニスト。ファンではない私でも、凄い!と思う程ですから、澤野ファンにとっては、”超”の字を冠しても足りないくらい堪らないカップリングと言えるでしょう。

さて、一体どんなコンサートになるでしょう...

・・・

開演と同時にミラバッシが登場。
ん?日本人っぽいな...それもそのはず...その人は澤野社長でした(笑)
挨拶の中で澤野社長は「両者はレーベル立ち上げ当初から関わってきたという自負があるようで...今回ツアーを重ねる毎に(良い意味で)物凄くライバル意識を燃やしています...ですから、きっと素晴らしいコンサートになると思います。私も楽しみです」といった内容の話をされました。テンション上げてくれますね〜!
お陰で、いきなりワクワクモード全開となりました(単純?)

挨拶が終わった後、ジョバンニ・ミラバッシ&アンドレィ・ヤゴジンスキ・トリオが登場。今度は正真正銘本物です。

序盤2曲はミラバッシのピアノソロからスタート(美しく素晴らしい!)。
次いで、ヤゴジンスキ・トリオと共に演奏となりました。
ここで興味を惹いたのが、ヤゴジンスキがピアノを演奏するのではなく(アコーディオンを演奏)ミラバッシがそのままピアノを演奏するという変則的なスタイルでした。自分のトリオのピアノを他人に任せるということは、珍しいことですからねぇ(私は始めての体験)。

ミラバッシは演奏の合間に「彼(ヤゴジンスキ)は名うてのピアニストです(特にショパン弾きで有名)」とヤゴジンスキのことを紹介しました。ほぉー。それ程の名手が他人にピアノパートを任せるのですから、ヤゴジンスキは余程ミラバッシの演奏を気に入っているのでしょうね。

演奏の印象は、フランス映画を観ているよう...とでも言えばよいでしょうか。哀愁・切なさといった感情が、あたかも霧のように漂っている...といった雰囲気でした。それにしても、ヤゴジンスキが奏でるアコーディオンの音色は胸にじんわりと染みます。ピアソラとはまた違う魅力。澤野工房のCDレビューにあるように、まさに晩秋の黄昏時にフィットする音色でした。

・・・

アンニュイな雰囲気に包まれたせいか、次第に舟を漕ぐ人の姿がチラホラと。スイング?(笑)ところが、そんな船頭さん達も、10曲目に耳馴染みの良い旋律が流れると一斉に舟を漕ぐの止めました。
その曲の名は「THEME FROM HOWL'S MOVING CASTLE」。
そう、映画「ハウルの動く城」のオープニングに流れる”あのフレーズ”が流れたのです。やはり、知っている曲はホワイトノイズ化しないようです。

「ハウルの〜」と聞くと、「ふーん、どうせ日本向けに作った曲なんでしょう?」と思うかもしれませんが、さにあらず。ミラバッシが自発的に作ったということは、実際に聞けば良く分かります。その位ハマッていて良いです。今回は、アコーディオンが加わったことで(CDではピアノトリオのみ)原曲に近い印象となりましたが、これはこれで良いと思いました。

結局、アンコールを含め計12曲を披露し前半の部は終了。結構なヴォリュームでした。
さらに、この後シャフラノフが控えているとは...
うーむ。澤野コンサート、恐るべしです。

・・・

休憩を挟み、後半の部がスタート。
演奏の前に、澤野社長が再び登場。さすがに今度は間違えませんでした(笑)
社長は「ミラバッシが腰を浮かして弾く姿なんて今まで見たことがない」と説明。
なるほど、確かにCDで聞くよりも激しい演奏でした。

MCの後、ウラジミール・シャフラノフ・トリオが登場。
と同時に、ミラバッシ達の時にも増して盛大な拍手が。
聴衆の期待の程が伝わってきます。
それが分かってか、当の本人達も嬉しそう。

シャフラノフの演奏は、正統、重厚、といった印象。
かと思えば、茶目っ気を見せるなど軽妙な部分も披露。
とにかく、どんなに熱い演奏をしても、常に余裕を感じさせる所が凄い。
うーむ、懐が深い。この人は引き出しが物凄く多いんだろうなぁ。

8曲演奏した後、アンコールに応えシャフラノフがソロ演奏。
曲目は「CINEMA PARADISO」。
貫禄たっぷりの演奏に、安心して身を委ねる事が出来ました。
(個人的には、Pekka Sarmanto氏の渋いベースにも耳目を奪われました)。

・・・

今回のコンサート。クラシックのオーケストラで例えるなら(何故オーケストラで!?)前半が「パリ管」&「ヘルシンキフィル」、後半が「レニングラードフィルの演奏を聞いた時の印象を受けました。え?よく分からない?
まぁただなんとなく思っただけなので...分からない方はスルーでお願いします(笑)

それはさておき。
両者合わせて約3時間。内容の濃いとても良質なコンサートでした。
出来れば、今度は小さな会場で聞いてみたいものです。


e0011761_17272325.jpg[CD3種]
記念にCD(会場限定販売)を購入。
買うつもりは無かったのに...
限定の言葉に弱い?
右は澤野のサンプルCD(パート3)。
なんと全員にプレゼント!(太っ腹)。
パート1も持っていますが、このサンプルシリーズはとても良いです。
[PR]
by taka-sare | 2006-11-08 18:40 | 音楽・芸能・芸術 | Comments(0)
<< [二度あることは三度ある] [6周年] >>