[SEOUL DAYS(9.30)〜大団円〜]

最終日は昼の便で帰る行程の為、早朝起床。
部屋の中から外を見ると、ソウルの街は未だ薄暗い闇に包まれていた。

身支度を整えフロントにてチェックアウトの手続きを済ますと、程なくしてツアーガイドの方がロビーに到着。
ガイドに誘われるまま、ホテル前に横付けされたマイクロバスへ乗り込むと、静寂の中、バスは轟々とエンジン音を響かせながらプラザホテルを後にした。

朝早い為、乗客のほとんどは目を閉じ、眠りの世界へと向かった。私もその世界の住人になろうかと考えたが、窓から見える光景を少しでも多く目に焼き付けておこうと思い、独り、現の世界に留まることにした。

e0011761_1940301.jpg窓の外を見ると、ホテル前に鎮座する大漢門が、閑散とした南大門が、そしてソウルの街並みが、私に名残を惜しむ暇も与えず、左から右へ、未来から過去へと流れ去っていった。次第に窓の外の景色は、この二日間で見てきた光景とオーバーラップしていった。
私は焦点の合わない目でそれらの景色を見つめながら、反芻するようにこの旅を振り返った。

・・・




と、これでおしまいにしようかと思ったのですが、折角なのでその後の話も書いておきます。

・・・

[続 SEOUL DAYS(9.30)〜匂いが変わる時〜]


「...では皆さん、間もなくキムチ専門店に到着します」

突然のアナウンスに、目を覚ます乗客の面々。
同時に、バスはソウル郊外にある建物の前に停車しました。
所謂、ツアーお約束の「提携の土産屋にお立ち寄り」みたいなやつです。

コンクリートで出来たドライブインの様な建物の2階へ上がると、待ってましたとばかりに店員が我々をお出迎え。長テーブルに目をやると、そこには既に多種多様なキムチ等がズラリと並べられています。うーむ、朝から気合い十分ですな。

10数名(だったかな?)が丸椅子に座ると、担当の女性店員が皆に挨拶。後、流暢な日本語で説明開始。マーフィー岡田さながらのテンポの良さに加え、眼力(めぢから)が凄い。

そんな勢いに気圧されたのか、はたまた、眠いのか、ツアー客のほとんどは視線を向けられても、皆、下を向いたり視線を逸らしたり。試食を勧められても「Don't 来い」状態でした。
まるで、学校の授業のようです。
しかし、そんな日本人特有の「打っても響かない」応対にも、店員は全く怯むことはありません。その様はまるで、明大ラグビーの「前へ前へ!」ってな感じでした。

え?「その時タカサレはどうしてたの?」...ですって?
そりゃーもちろん、明大魂で、出されたモノは全て試食しましたよ。
明大出身じゃないけれど(もちろんラグビー部でもない)。

ま、「何でも試し隊」の隊長ですから。(←いつから!?というか何それ?)


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店員「これだけ食べたら20g痩せますよ〜」

へぇ〜。ってことは、1kg痩せるには...??
そんなに甘くはないなぁ。キムチだけに。

※ 画像はイメージ



しかし、朝からキムチオンパレードはキツイです。
いや、辛いのは別にいいんです。だいぶ慣れましたから。
ほら、朝っぱらじゃないですか。
となるとね。米食い男の私としてはご飯が欲しくなっちゃうわけですよ。
(ま、チャンジャが出された時は、酒飲みてーと叫んでしまいましたが)

なので私は声を小にして言いました。
日本人をターゲットにするのなら、絶対にお米は用意しておくべきだ!と。
出来れば味噌汁もプリーズ。
そうすれば少しは売り上げが変わるかもしれません。
特に、朝にやってくるお客には効果があるのでは?
(なんのこっちゃ)

結局、特に心に響くものは無かったので、我が家は何も買わずに退店。
その後、我々一向は、一路、仁川空港へ向かいました。
 
・・・

空港に到着し手続きを済ませた後は、両親と別行動。
我々は、昔、池袋駅のコンコースにあった「スナックランド」みたいなお店(イスはあります)で、軽くご飯を食べることにしました。
妻は「ツナ入りのキムパプ(海苔巻き)」を、私は「ワカメクッパ定食」を注文。
しかし、このワカメクッパが余計でした。
例によって副菜がズラリ。その上ご飯の盛りも多いのです。
キムパプも結構な量だったので、ちっとも軽めの食事ではありませんでした。

いやぁ、韓国は空港内だからと侮るなかれですね。

ま、これだけならまだ良かったのですが...

飛行機に乗りシートベルト装着のランプが消えると「アンニョンハセヨー」の声と共に、何やら嗅ぎ覚えのある香りがプ〜ン...
ま、まさか、この香りは!?

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キターッ!!

これまた行き同様のボリュームときたもんだ!
(注:写真はイメージ。帰りは鶏肉。他は一緒)

ま「残さず食べ隊」の隊長ですから(←変わっている)全て食べましたけどね。
もう、思い出一杯、腹一杯デス。

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ちなみに・・・

こりゃー太ったな...そう思った私は帰宅後すぐに体重を量りました。
すると...増えてはおらず、ナント減っておりました。
(体脂肪だけではなく、内臓脂肪の数値も減少)

>店員「これだけ食べたら20g痩せますよ〜」

...ホントだったのか!?

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閑話休題。

その後、満腹→読書→爆睡→の定番コースを辿り、成田空港に到着。

空港内を歩いていると、近くからこんな会話が聞こえてきました。

A:「あー、ニンニクの香りがしないねー」
B:「韓国は、街中プンプンだったもんね〜」

確かに。

鞄の中に入っているキムチの香りが急に気になるようになったのも
丁度この頃からでした。

日常と非日常が入れ替わったこの瞬間
SEOUL DAYSは静かに幕を下ろしたのでした。


(おしまい)
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by taka-sare | 2006-10-25 15:26 | 出先・旅先での一コマ | Comments(2)
Commented by soba-kiri at 2006-10-26 00:33
かつてウランバートルからソウルに到着したときは
私の羊の臭さがキムチを圧倒しました。

勝った!と思ったのもつかの間

屋台の深酒&唐辛子で私の○門は外れそうでした。
よかったね外れなくて・・・。

(下品でごめん 削除歓迎 ケンチャナヨ)
Commented by taka-sare at 2006-10-26 01:30
>soba-kiriさん

いえいえ、こちらこそケンチャナヨ。

前門の虎、”後門”の狼。
いやはや、どちらも強烈ですね〜。
一緒に行っていたら間違いなく外れてたでしょう。
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