[心太屋台]

ちょっと前の話になりますが...今から2週間前、友人から「IさんとHさんが、お祭り(Hさんのホームページに昨年の様子が紹介されています)で、ところてん屋を出店するらしくてさ...」「6日の夜にその予行演習(味のチェック、提供の仕方等の確認)をうちで行うことになったから、良かったらおいでよ」との連絡がありました。

Iさんは、以前ブログで取り上げた食事処の主人です。その主人が関わるところてんと聞けば行かないわけにはいきません。ということで、去る6日の夜、飲み会を兼ねた予行演習(予行演習を兼ねた飲み会?)に参加してきました。

・・・

で、6日の夜に、用意されたところてんを試食したのですが...
寒天には一過言ある面子も、これにはただただ唸るのみでした。

先ずところてんが旨い。良質な天草を薪の釜で作っただけのことはあって、天草の風味が生きています。次に、そこに加える調味料が素晴らしい。三杯酢はいずれも伝統的な製法で作られた調味料が使われており、それが絶妙な塩梅で配合されています。家に常備したい逸品。黒蜜(八重山の本黒糖使用)はコクがありながら爽やかな口当たり。濃度・粘度とも絶妙で、その風味たるや、まるで黒糖と和三盆糖のいいところだけを合わせたかのよう。美味。

いやぁ、さすがは食の求道者?Iさん。やはり只者ではありませんね。

ちなみに、この日の参加者からは「天草の風味を楽しむならこちらの方が良いかも」との声が多数あがりました(黒蜜は関東生まれの方には違和感があるかもしれませんが、関西ではポピュラーな食べ方です)。


* 心太(ところてん) *

ところてんの歴史は古く、テングサを煮溶かす製法は遣唐使が持ち帰ったとされる。
当時は、テングサを「凝海藻(こるもは)」と呼んでおり、ところてんは俗に「こころふと」と呼ばれ、漢字で「心太」が当てられた。「こころふと」の「こころ」は「凝る」が転じたもので、「ふと」は「太い海藻」を意味していると考えられているが、正確な由来は未詳。
室町時代に入り、「心太」は湯桶読みで「こころてい」と呼ばれるようになり、更に「こころてん」となり、江戸時代の書物では「ところてん」と記されている。
(引用:語源由来事典)



で、昨日がそのお祭りの当日だったので、買い物ついでにちょこっと立ち寄ってみることにしました(以下、簡単なレポート)。

e0011761_22203567.jpg[夏祭り ジリミリ] 

ジリミリとはネパール語で「カラフル」という意。

看板には「田圃と木立に囲まれて、つくる人、食べる人、音楽を楽しむ人、そこへ集う人皆で作る、エコロジカルなお祭り」と書かれていました。

どうやら、いわゆる夏祭りとは趣が異なる様子です...




e0011761_2227058.jpg[写真奥が会場]

会場は、さいたま市にある珈琲&ギャラリー「温々」の敷地内にあります(お店はお盆休み中)。

約150年間、農家の納屋として使われていた建物を改装した店舗は、その当時の雰囲気を残しており、敷地も基本的には当時のままなので、店舗へと向かうアプローチを歩くと、農家宅にお邪魔するような感覚に陥ります。




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敷地に足を踏み入れると...
雑木林に囲まれていることも手伝ってか、何ともいえない不思議空間が形成されていました。






ざっと会場を見渡すと、向かって左手の方に「ところてん屋」と思われる屋台が目に入ったので、早速そちらへと歩を進めました。




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このところてん屋では、注文したお客さんが自ら「てん突き」で寒天を突きます。

屋台では、IさんとHさんが忙しそうに接客していたので、作業の合間を見計らって挨拶。その後、客足が落ち着いたところで、目的の「ところてん」を注文しました。Hさんに状況を聞くと「いやぁ、てんてこ舞いです」と照れ笑い。
結構、好評の様子でなにより。

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この日は三杯酢で頂くことに。ちょっと天草の風味が抜けつつあるかな?とも思いましたが、それはあくまでもベストの状態と比較してのことで、やはり美味しい。


ところてんを食べ終えた後、その他の出店を見てみることに...


e0011761_2357118.jpg「麻の実珈琲」と書かれた看板を発見。
麻の実珈琲とはなんぞや?と思いお店に近付くと、説明書きには「珈琲豆と麻の実を一緒に焙煎」と書いてありました。

珈琲の名の付くモノは一度は試すことにしている私は、迷わず注文。
口に含むと...得も言われぬ不思議な香味が口内に広がりました。
この香味は麻の実によるものなのかな?
その違和感を除けば、結構クリアな味。



e0011761_1944992.jpgこの屋台の屋根には、このような「ジリミリ」な風車が取り付けてありました。
風に吹かれ回り出すととても綺麗。
しばらく目を奪われてしまいました。

・・・

飲食系の屋台を見ると、どこも使い捨ての食器類は使用しておらず、お店に返却というスタイルを取っていました。どうりでゴミが見当たらないわけです。祭りといえば、ゴミの散乱がつきものなので、これはとても新鮮な体験でした。

聞けばこのお祭りは、カフェの敷地に隣接した田畑で自然農を行っている方が主催となって催されたものなのだとか。なるほど、どうりで。
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by taka-sare | 2006-08-14 23:59 | 飲む・食べる・呑む | Comments(4)
Commented by xenical2000 at 2006-08-15 22:21
「ところてん」は、暑くて食事が進まないときの必需品です。
他には…「そうめん」、「豆腐(冷奴)」「イカ・オクラ」など、
夏の食事には欠かせません(笑)
Commented by taka-sare at 2006-08-16 00:17
>xenicalさん
夏野菜を含め、日本には「暑気」を払う食が沢山ありますよね。
イカ・オクラ...明日の夕飯に採用です!(笑)
Commented by soba-kiri at 2006-08-22 01:07
「ジリミリ」行ったんですね。
わたしも「チームところてん」のTシャツ着て参加したかったのですが
店を切り上げられませんでした。うーむ残念!(あたりまえだが)
TB失礼させていただきました。
Commented by taka-sare at 2006-08-24 00:30
>soba-kiriさん
ところてん屋台の店先に置いてあった紙切れ(心太の説明等)にこんな事が書いてありました。

心太(ところてん)
tokoro-ten(a kind of jerry made from seaweeds.traditional,excellent and verry famous japanese through-food)

スルーフード...果たして、ここに気がついた人はいたのでしょうか?(笑)
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