[目が覚める祭り]

私は今、青森県にいます。
こちら青森は、来週から青森県の各地で「ねぶた(ねぷた)祭り」が催されるということで、連日、その準備の様子がテレビでとりあげられています。

有名なところでは、「青森ねぶた祭り(かけ声:ラッセラー)」や「弘前ねぷた祭り(かけ声:ヤーヤドー)」といったところでしょうか。

一般的に、弘前を「出陣ねぶた」、青森を「凱旋ねぶた」と言いますが(姿や囃子が異なる)、一説によれば、これは城下町の「静」と商都の「動」の違いを表しているのではないか...と言われているようです。

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さて皆さんは、「ねぶた祭り」の由来や「ねぶた」の語源はご存じでしょうか。
私は漠然としか知らなかったので、これを機に宿泊先の本などで「ねぶた」について少しばかり調べてみることにしました。

記録に出てくる「ねぶた」で最も古いものは「津軽秘鑑」の記述とのこと。そこには、正徳3年(1713年)に、弘前で「“ねふた”を出した...」とあるそうです。
その頃は普通の灯籠のようなものだったようで、それがやがて扇形になり「ねぷた」と呼ばれるようになり、更に県内各地に広まって、呼び方にも変化がついた...と言われているそうです。

さらに、あれこれ調べる内に、大体3つの説があるということが分かりました。ただ、いずれの説も決め手に欠けるようで、真実は未だ謎のままなのだとか...。

ということで、これ以上書くことがなくなってしまいましたので、ねぶたの説明はこれにて終了とさせて頂きます。

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と、これで終わりにするのもいいのですが、さすがに尻切れトンボの感が否めません。なので、今現在、定説とされているものを以下に簡単に紹介しておきます。ちょっと長くなるので、もし興味がおありでしたら、このまま読み進めて下さい。

「もう眠たいよ!」という方は...
出来ればこのまま読み進めて下さい。
もしかしたら、目が覚めるかもしれませんよ!?




眠り流し説

ねぶたは、かつて各地で見られた「眠り流し」の行事が発展したものと言われています。眠り流しの行事とは、七夕に木の枝や藁人形を流すもので、秋の収穫期を前に、労働を妨げる睡魔をはらうために行われました。

竿の先に灯籠を下げ、ネムの木の小枝や豆の葉を手に「ねんぷたっコ流れろ」と唱えながら、邪悪を流し豊作を願って歩いた。そんな昔の風習が発展し現在見られる「ねぶた祭り」となった...というのがこの説の概要です。

ちょっと調べてみると、実際、合歓木(ねむのき)を目に擦りつけ、「ねぶた流し河流し」と唱えながら川に流す地方があるようなので、この説はかなり信憑性があるかもしれません。

まぁ例え違ったとしても、日本の祭りの多くは、五穀豊穣を祈願したり神を祭るところから発していますから、少なくとも季節行事だったということは間違い無いでしょうね。

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さて、ここまで読んだ方は、もう「ねぶた(ねぷた)」の意味はお分かりですよね?

お察しの通り、「眠たい」の意です。

ねぶたに関わる方曰く、「眠い、眠たい」を津軽弁で表現すると、弘前方面では「ねんぷて」「ねぷたし」と言い、青森地方では「ねぶて」と言うのだそうです(「だそうです」と書いたのは、実際に耳にしたことがないから。今度、青森県出身の知人に聞いてみます)。

ははぁ。弘前は“ねぷた(neputa)”、青森は“ねぶた(nebuta)”と、地域によって呼び方が違うのは、「眠たい」を言うときの方言の違いだったのですね。
あくまでこれは説ですが、非常に納得してしまいました。
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by taka-sare | 2006-07-27 20:55 | 出先・旅先での一コマ | Comments(0)
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