[ジミな音楽を楽しむ]

話は少し前に遡りますが...

先週の金曜日、知人に誘われ曙橋にあるRestaurant & Live House「BACK IN TOWN」へ行ってきました。この日の出演者は「亀工房」。ハンマー・ダルシマー&アコースティック・ギターという一風変わった組み合わせのデュオ・バンド(夫婦)です。

e0011761_3563297.jpg[ギター 左:バリトン 右:ノーマル]

旦那さんがギターを担当。


かつて自然・生物に関わる仕事をされていた異色のギタリスト。若き日にアメリカへ渡り武者修行。某大会で上位入賞。カナダの名ギタリスト「Don Ross」に注目される(以前見に行ったライブではDon Rossが友情出演していました)。後にプロ活動を始める。


亀工房の演奏をライブで聞くのは今回が2度目。前回はアイリッシュ&アメリカン・トラッドをメインに演奏が行われましたが、今回は前半が「日本の童謡&遊び歌」(この度発売されたNEWアルバムに収録されている曲)、後半は「ギターソロ」「ベリーダンスとのコラボ」「オリジナル曲&アイリッシュ・トラッド」という構成となりました。

(以下、雑感)

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前半の部

2人が曲を奏でるや、直ぐさま幼き頃に見た光景が目の前に広がった。おそらく、会場に居合わせた方の多くが同様に感じたことだろう。
曲には人の心を過去に誘う力がある。今回、童謡や遊び歌を聴き、改めてその事を実感した。それにしても、童謡や遊び歌をこんなに真剣に聴くことなんて今まであっただろうか。

音楽的には「じんじん」という曲が興味深かった。特に、ハンマー・ダルシマーの奏法(ミュートを多用)には耳を奪われた。この曲を聴き、ハンマーダルシマーの新たなる顔を発見した。


後半の部

後半初めはギターソロ。使うギターはバリトン・ギター(バリトン・ギターは巻弦が多いので音が太く揺れる。ギターという言うよりもベースの色合いが強い)。楽曲は、数年前、機関車トーマス好きだった長男の為に作ったというオリジナル曲(だったかな?)。曲の合間合間に機関車の走るリズムが現れとても面白い。奏者の高い技術(引き出しの多さ)が垣間見られた。

次に、亀工房得意のアイリッシュ・トラッド(ダンス・ミュージック)を演奏。ここで、スペシャル・ゲスト、ダンサー(ベリーダンス)の「NAHO」さんが登場(小柄でチャーミング。テレビ「たけしの誰でもピカソ」に出演経験有りとのこと」。詳細はNAHOさんのWEBサイトでどうぞ)。

アイリッシュ・トラッドとベリーダンスのコラボレーション?

音楽や芸能に興味のある方は、このミスマッチな関係にそう思ったことだろう(かく言う私もその一人)。NAHOさん自身、このような曲に合わせるのは初めてとの説明があったので、始まる前は一体どうなることかと思った。しかし蓋を開けてみると、これが意外にもシンクロするのでビックリした。聞けば、NAHOさんはベリーダンスの他、バレエ・日舞・フラメンコにも通じているとのこと。なるほど、その引き出しの多さが、対応を可能にしているのかもしれない。いやぁそれにしても大変興味深いコラボである。このような組み合わせはもう二度と体験出来ないかも知れない。

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今回のライブは、楽曲は総じて地味でしたが滋味にあふれる良質なものでした。この感覚は、丁寧に作られた「白飯」と「お味噌汁」を食べる時の感覚に似ているかも知れません。派手な演出のライブも良いですが、このようなホッと出来るライブもまた良いものですね。


* ハンマー・ダルシマー *

e0011761_3564848.jpgハンマー・ダルシマーは奥さんが担当。旦那さんが所有していた当楽器に出会い、以降、当楽器演奏に傾倒。独学で習得し、今ではアメリカでも好評を博すほどの演奏者となった。

日本ではあまり有名ではないが、ヨーロッパ(近年はアメリカが本場とされる)ではかなり有名な楽器。一般的に「チター」もしくは「プサルテリウム」から発展した楽器と見られている。シルクロードを通って伝わったことは、インド、インドネシア方面の「サントゥール」、中国の「ヤンチン(洋琴・揚琴)」の姿が雄弁に物語っている。ちなみに、ハンマー・ダルシマーはピアノの先祖とされている。
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by taka-sare | 2006-06-19 23:56 | 音楽・芸能・芸術 | Comments(2)
Commented by Rinzo at 2006-07-16 13:27 x
亀工房さんの旦那さんには、かつてインタープリター研修や爬虫両生類学会でお世話になりました。学会の懇親会でも演奏して下ったことがあります。懐かしいです。
もし、またライブの情報があったらお知らせください。
Commented by taka-sare at 2006-07-17 00:24
>Rinzoさん
おやまぁ、そうだったんですか!
了解です。その際は連絡致します。
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