最近、我が家のそばで、カッコウの声をよく耳にします。
もちろん、横断歩道で流れる例の「渡れ」の合図ではありません。 正真正銘、カッコウ本人(本鳥?)の声です。 (ちなみに、私は「静かな湖畔」のある町...ではなく都市近郊に住んでいます) ・・・ カッコウはかつて「閑古鳥」と呼ばれていました。これは、その鳴き声がもの寂しいという理由から、そう呼ぶようになったと言われています。カッコウは夕方以降にも鳴く為、おそらく古の人には闇夜に響くその声が寂し気に聞こえたのでしょうね。(参考:「閑古鳥が鳴いている」という表現は、ここからきていると言われている。「閑古鳥」と名付けられた由来については諸説あり) ところが近頃は、どうやら様子が変わってきているようです。調べによると、カッコウ達は徐々に高原から平地へとその分布を広げており、最近はより人里に近い所でも生息するようになったとのこと。確かに...以前は生息していなかった地域でもその声を聞くようになりました。 ということは... そうなんです。カッコウはもう、閑古鳥ではなくなってしまったのです。 では、今度はどの鳥が閑古鳥になればいいですかね? うーん...格好な鳥が見当たらないなぁ。 * カッコウ * 春に渡来し、平地から低山帯の比較的明るい林(内部や林縁)で生活(繁殖)する。繁殖期(初夏〜夏にかけて)に「カッコー カッコー」と大きな声でさえずるが、カッコウの名がその鳴き声に由来しているのは言うまでもない。なお、語源が鳴き声に由来するのは世界的なもので、これは、漢名<郭公>、英名<cuckoo>、仏名<coucou>、独名<Kuckuck>などからもよく分かる。 * おまけ * ハト時計ってありますよね? あれって元々は「カッコウ時計」だったということはご存じでしたか? 閑古鳥では縁起が悪いという事で、のちに鳩時計と名付けられたのだとか。 どうりで...あの声は「カッコー」としか聞こえないわけですね。
by taka-sare
| 2006-05-29 23:59
| 自然・季節に触れて
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