[人のふり見て]

昨日、運転をしていた時のこと。左側前方の小路を見ると、一人の警官が立っているのが見えました。「あ、ネズミ取りかな...」そう思いそのまま車を走らせていると、案の定、交差点手前の道路脇で違法運転の取り締まりを行っていました。

ちょうどその時、交差点の信号機が赤になったのでそちらに目をやると、そこには10名程の警官がいました。雰囲気から直ぐに新人研修だと分かりましたが、その様子を見てビックリ(ガッカリ)。新人警官(と思われる)の足幅は中途半端に広がり、背中は曲がり...と、体全体に力が入っていないことが遠目でも一目瞭然だったのです(何を偉そうにというなかれ。本当に気が抜けている感が伝わってきたのです)。おまけに、何やら笑いながら同僚や指導員とお喋りをしています。もしかすると、若者達の緊張をほぐそうと指導員が小粋なトークでもしていたのかも知れませんが、それにしても脱力しすぎです。

以前、ブログでも述べましたが、犯罪に対する抑止力は社会全体の雰囲気がとても大切になってくると思います。それなのに、その最たる存在である警官がこんな様子では...。例えば、もし子供達が(大人もですが)今回の警官の姿を見たならば、「なんだ警官もあの程度か」と無意識に見下すようになることでしょう。子供は何だかんだと言いながら大人の振る舞い・雰囲気を見て行動するものですから...。いくら新人とはいえ、制服を身に纏った以上、皆からは警官として見られます。自分たちが抑止力の先頭に立っていることを、是非自覚して頂きたいものです。

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そんな警官達に、是非見習って頂きたい人物がいます。
迷惑がかかってはいけないので詳しい場所は明記しませんが、その方(年の頃は70前後?)は、とある駅近くのとある場所で交通整理をしています。

これはもう実際に見て頂く以外に説明のしようがないのですが、一応、簡単にこの方の説明をしますと...

初めてこの方の仕事風景を見た時、私はその方の一挙手一投足に釘付けとなりました。何が凄いって先ず立ち姿勢が素晴らしいのです。体から程よく力が抜け、かといって抜け切っているわけでもない。両の足には常に均等に体重が乗っており、いつ如何な事態にも対応出来るよう適度な緊張感が保たれています。誘導棒は両の手で体の前に保持。常に前後左右の動きに気を向けています。
常に事態が起きる数歩前を予測し行動されているので、誘導は極めてスムース。
指示も的確で分かりやすいので、歩行者、運転者、それら全ての人が迷うことがありません。そして何よりもその表情が素晴らしいのです(本当に優しさが滲み出た表情をされているのです)。

その所作は本当にさり気なく、美しいと形容しても良いくらいです(私は未だかつて、これ程の誘導を見たことがありません)。初めてその様子を見て以来、私はそこを通り過ぎるのが惜しいと思うくらいの(隠れ)ファンになってしまいました。いやホントに。

ごく当たり前の事をごく自然にこなす...口で言うのは簡単ですが、これを四六時中実践するのは並大抵のことでは出来ません。この方の動きを見ていると、本当に「皆の安全を守る」という思いが伝わってきます。きっと、命の大切さ・重さを本当に理解しているのでしょう。気持ちや心持ちというものは、姿勢や態度、雰囲気になって表れるものですから。

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何だか勢いづいて、随分と好き勝手な事を書き綴ってしまいましたが...
はてさて、自分の姿勢、雰囲気はどうなんだろう。
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by taka-sare | 2006-04-15 16:22 | 雑感 | Comments(0)
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