クリスマスが終わると、一変、正月ムードに様変わり。
この時期は、一年で最も騒がしく、そして節操のない時かも知れません。 巷に流れる音楽もまた然り。 クリスマス関連のCDは華やかですが 賞味期限がやたら短いのがネックです 皆さん。 クリスマス用にと購入したCDは、時期が過ぎても聴いていますか? おそらく、ほとんどの方が「聴かない」と答えることと思います。 私も同様で、これまであれこれと関連CDを入手してきましたが シーズンが過ぎてなお聴くことは先ずありませんでした... その時は良かれと思い購入した、このクリスマス関連のCD。 時期が過ぎると、先ず聴くことがないのが困りものです。 もっとも、所有するCDの中には、全く聴かなくなったモノもありますから 考えようによっては、最低でも一年に一度聴くクリスマス関連のCDは まだ良い方なのかも知れませんが。 ・ ・・ そんな賞味期限の短いクリスマス関連のCDにも 唯一?長く楽しめるアルバムがあるのをご存じでしょうか? 今回は、そんな異彩を放つ一枚を紹介したいと思います。 それが、これ。 「Christmas in BALI」 バリでクリスマス? 一見相容れないように思える両者ですが それを融合させてしまったのが当CDです。 ライナーにはこのように書かれています。 「そう、この4枚(タカサレ注:他にも似たような企画のCDがあるのです)は、インドネシアの民族的な音楽をお好きな人がシャレで聞くものであって、それ以上でも以下でもない。シャレが通じない人は、聞かないで下さい。」 大抵ライナーを書く人は、必要以上に褒めちぎったり、当たり障りのないことを書くものですが、この方は違います。間違って買ってしまった人(そんな人はいないですね、きっと)にトドメを刺すかのように言い切っています。 私は承知で購入したので、この文章で先ず痺れてしまいました。 実際、全くその通りでして、その意味は一聴すればすぐに分かります。 眉間にしわを寄せて聴くCDではありません。 どんなに難しく聞こうとしても、直ぐに力が抜けてしまいます。 リンディックなどの楽器で演奏されるクリスマスソングは もはや西の音楽ではなく、東のそれにしか聞こえません。 例えば”ジングルベル”は、クリスマスというよりも正月をイメージしてしまいます。 音楽の向こうに見えのは、降りしきる雪ではなく暖かな陽光です。 故に、このCDはクリスマスが終わった後に流しても、何ら違和感がありません。 (元々が違和感だらけなのでは?というツッコミはなしです・笑) そういった意味で考えると、このアルバムは一粒で二度美味しい”お得なCD”と言えるかもしれません。 もっとも、このCDは、そういったことを超越してしまっているのですが… 良くも悪くも脱力出来ます。 民族音楽に興味があり、かつ、シャレの分かる方はもちろん 年末、身も心も疲弊してしまった方にも一聴の価値ありです。多分。 ・・・ このCDを聴いて思います。 世知辛く、そして、殺伐とした今の世の中にこそ このような“洒落っ気”や”ゆとりある心”が必要なのではないか、と。 * リンディック * 別名ティンクリック。 同名の竹製の鍵盤楽器2台を中心とした小規模なアンサンブル。 筒状の鍵盤は共鳴体をも兼ねており、先端にゴム(古タイヤの切れ端の場合が多い)を巻いたパングル(バチ)を両手に一つずつ持って演奏する。 残響が短い為、金属製鍵盤楽器(ガムラン)のように鍵盤を手で押さえミュートすることはない。スリン(縦笛)が編成に加わることも多く、その際は、ポコポコと親しみやすい竹の音色の上に、郷愁をそそるスリンの流麗な旋律が乗る。 レストラン、ホテルのロビー等、観光客が集まるところで演奏される。
by taka-sare
| 2005-12-26 15:34
| 音楽・芸能・芸術
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