[時代]

先日、都内某所にて若き友人とデート。なかなか無い機会だったので、散歩がてら近隣にあるカフェを巡ることに。いやそれにしても、カフェ巡りなんていつ以来だろうか。



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一件目に選んだのは、この日一番の目的であった、言わずと知れた有名店。割と最近になって今年で閉店と知ってですね。これは、なんとしても足を運ばねばと思ってたんです。店に着くと、別れを惜しむ(ほとんどがそうだと思われる)お客で一杯。運良く席が空いていたので、静かに席におさまりました。

マスター、お客、時代。それらの歴史が積み重ねられ、熟成され、醸し出される、この店にならではの雰囲気、空気感。扉を開けた瞬間、異世界に足を運んだかの様な、扉が閉まると、外界(表参道の喧噪)から切り離されたかのような、この感覚。

この類いの店は、強制されなくとも自ずと言葉は少なくなる。目はマスターの手元へ、耳は静かに流れるBGMや、ソーサーにスプーンが乗せられる時に出るカチャっとした音へ。ほの暗い店内がそう思わせるのだろうか。大倉陶園製カップが、艶かしい美しさを放っている。これらが全て合わさって、この店の珈琲の味となっているんだろう。

若き日に感じた、喫茶店を訪れる人ってのは、珈琲のみならず、きっとこの感覚を味わいにきているのだろうな、という思い。それを明確に思い出すひと時でした。

近年、品質の高い珈琲を提供する店は増えました。が、この感覚を味わえるお店は減っている。それは、時代故、なのか。それとも。

若き友人が生まれる前にオープンしたこのお店。
果たして、その目には、その肌には、どう映ったのか、どう感じたのか。

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滞在中も次から次へとお客が訪れていたので、頃合いを見て店を後にし次のお店へ。


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ちょっと迷い道くねくね、の後、ようやく見つけましたこのお店。メインストリートからちょっと引っ込んだところにあるココは、今も大家が住む古民家。その1階部分を貸して頂いているのだとか。目立つ看板もなく、店に入るには小さな中庭を通る必要がある。なるほど、そのこころはきっと…若きマスターにその辺りをちょっと聞いてみたところ、やはりの回答。店内はシンプルかつモダン。でも和のテイストを邪魔していない、過去と現在を上手く融合させた、といった感じ。

お客様との会話を大事にしていきたいというマスター。気さくに色々な話をしてくれ、楽しい時間を過ごす事が出来ました。ちょいと茶の世界の雰囲気もあり、大坊さんからの余韻を壊す事なく。テイクアウト専門の店ですが、ゆったり。


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珈琲はエスプレッソがメイン。マシンはチンバリです。この日は寒かったので、カプチーノをドッピオで。風味は、島根でいえば、VITAではなくROSSOの方向性です。

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この後、ハンターな店に足を運んで、この日のカフェ巡りは〆。こちらはまさに「今」を代表するお店でした。注文したグァテマラのパカマラN、冷めた時の甘さが印象的。美味しかったです。

今回訪れた店は全てが三者三様。色々な時代が垣間みられて、とても面白かった。
友人は、珈琲三昧で大変だったかもしれないけれど(笑)

ま、でも、そんな時代があったねと、いつか話せる日がくるよ。
笑いながら。きっと。



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by taka-sare | 2013-12-29 00:00 | 飲む・食べる・呑む | Comments(0)
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