[HOKUSAI 〜根っからの絵描きに酔う〜]

e0011761_21482753.jpg昨日は、東京国立博物館で開催されている
北斎展に行ってきました。

催しの謳い文句は
「最高の北斎500点、世界から集結」
(今後、これだけ揃うことは無いと言われている)



以下、レポート&感想です。

・・・

この日は展示期間の最終日ということで、かなりの混雑が予想された。
それ故、開館時間前に到着するよう家を出た。
しかし私が到着した頃には既に、正門付近は老若男女で溢れかえっていた。
凄い盛況ぶりである。
朝から随分と冷えていたのにも関わらず、その後も、人の列はのびる一方だった。
(中には、TAXIで乗り付け、急いで列の最後尾に向かう人の姿も...)


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開館15分前になり正門が開く。
と同時に、あっという間に会場まで人の列が...

上野でこんなに並ぶのは
幼少期にパンダを見に来た時以来か?




開館からしばらく経ち、ようやく館内に到着。
展示室は、北斎の70年分(90歳で没するまでの間)の作品が年代別に展示されていた。順を追って鑑賞すれば、彼のライフワークが時系列に分かるという寸法だ。
しかし、当然の事ながら展示室内は見渡す限り、人・ひと・ヒト...
その上、皆、入り口の一枚目の作品で立ち止まってしまっている為
300点(集まった500点の中から300点が選ばれ展示されている)という展示数にも関わらず、なかなか作品に到達することが出来ない状況となっていた。

流れに沿って鑑賞しようとすれば、膨大な時間が必要となるのは明らかだったので
すぐに流れから外れ、比較的人だかりの少ない作品から順に鑑賞することにした。

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(作品に対する感想は、あまりにも数が多いのでここでは割愛)

絵に関する知識が無いので、専門的なことは分からない。
しかし、素人の私が見ても、彼の凄さは十分に感じ取ることが出来た。

若き日からとにかく描写が精緻なこと。
流儀に縛られることなく、国内外を問わず様々な画法を貪欲に取り入れていること。
描く対象が多種多様であること。
等々...書き出すと枚挙にいとまがない。

あらゆる作品から、彼の作画に対する真摯な姿勢が窺い知ることが出来た。
つまらないこだわりは一切ない。
あるのは、より画家でありたいという思いだけである。
とにもかくにも、北斎という人の作画にかける情熱は尋常ではない。

晩年、「画狂老人卍」という画号を名乗りだした頃からの作品は、枯淡と凄みの両方を感じさせられる作品ばかりだった。しかしそれでも北斎本人に言わせると、”ようやく思うように書けるようになってきた”のだとか。
さらに北斎は、死を前にしてこのようなことを言ったという。

あと10年、いや、せめてあと5年生かしてくれ。
そうすれば、まことの絵描きになってみせる。

こういう人こそ、”根っからの絵描き”というのだろう。
いやはや...凄いのひと言である。
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by taka-sare | 2005-12-05 16:52 | 音楽・芸能・芸術 | Comments(2)
Commented by タコ壺 at 2005-12-05 23:51 x
TBありがとうございました!
最終日の朝イチに行かれたんですね。
あたしも先週行ったんですが、もう少し早く見て
いろんな人に北斎すごいよぉ、って言って回りたかった。
余計なお世話かもしれませんが。
北斎のエネルギッシュな創作意欲と向上心に圧倒されました。
ホントいいもんを見たなあ。

>あと10年、いや、せめてあと5年生かしてくれ。
>そうすれば、まことの絵描きになってみせる。

…そんな生きザマをめざしてみたい。



Commented by taka-sare at 2005-12-06 00:09
>タコ壺さん、コメントありがとうございます。
ホント、余計なお世話でかも構わないから
もう少し早く見て、いろんな人に北斎すごいよぉって言って回りたかったです。
残りの200点も素晴らしかったんでしょうね。ちょっと後悔です。
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