昨日は、東京国立博物館で開催されている
北斎展に行ってきました。 催しの謳い文句は 「最高の北斎500点、世界から集結」 (今後、これだけ揃うことは無いと言われている) 以下、レポート&感想です。 ・・・ この日は展示期間の最終日ということで、かなりの混雑が予想された。 それ故、開館時間前に到着するよう家を出た。 しかし私が到着した頃には既に、正門付近は老若男女で溢れかえっていた。 凄い盛況ぶりである。 朝から随分と冷えていたのにも関わらず、その後も、人の列はのびる一方だった。 (中には、TAXIで乗り付け、急いで列の最後尾に向かう人の姿も...) 開館15分前になり正門が開く。 と同時に、あっという間に会場まで人の列が... 上野でこんなに並ぶのは 幼少期にパンダを見に来た時以来か? 開館からしばらく経ち、ようやく館内に到着。 展示室は、北斎の70年分(90歳で没するまでの間)の作品が年代別に展示されていた。順を追って鑑賞すれば、彼のライフワークが時系列に分かるという寸法だ。 しかし、当然の事ながら展示室内は見渡す限り、人・ひと・ヒト... その上、皆、入り口の一枚目の作品で立ち止まってしまっている為 300点(集まった500点の中から300点が選ばれ展示されている)という展示数にも関わらず、なかなか作品に到達することが出来ない状況となっていた。 流れに沿って鑑賞しようとすれば、膨大な時間が必要となるのは明らかだったので すぐに流れから外れ、比較的人だかりの少ない作品から順に鑑賞することにした。 (作品に対する感想は、あまりにも数が多いのでここでは割愛) 絵に関する知識が無いので、専門的なことは分からない。 しかし、素人の私が見ても、彼の凄さは十分に感じ取ることが出来た。 若き日からとにかく描写が精緻なこと。 流儀に縛られることなく、国内外を問わず様々な画法を貪欲に取り入れていること。 描く対象が多種多様であること。 等々...書き出すと枚挙にいとまがない。 あらゆる作品から、彼の作画に対する真摯な姿勢が窺い知ることが出来た。 つまらないこだわりは一切ない。 あるのは、より画家でありたいという思いだけである。 とにもかくにも、北斎という人の作画にかける情熱は尋常ではない。 晩年、「画狂老人卍」という画号を名乗りだした頃からの作品は、枯淡と凄みの両方を感じさせられる作品ばかりだった。しかしそれでも北斎本人に言わせると、”ようやく思うように書けるようになってきた”のだとか。 さらに北斎は、死を前にしてこのようなことを言ったという。 あと10年、いや、せめてあと5年生かしてくれ。 そうすれば、まことの絵描きになってみせる。 こういう人こそ、”根っからの絵描き”というのだろう。 いやはや...凄いのひと言である。
by taka-sare
| 2005-12-05 16:52
| 音楽・芸能・芸術
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